2013年12月28日土曜日

続報 次世代シーケンサーの精度

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2013年4月のPLOS ONEの論文
Revising a Personal Genome by Comparing and Combining Data from Two Different Sequencing Platforms

同じゲノムDNAを2つの次世代シーケンサーで読みましたという論文
使ったシーケンサーはSOLiDとイルミナ。
SOLiDで330万個、イルミナで362万個のSNVs(single nucleotide variants、DNA塩基配列の変異)を見つけた。
そのうち300万個は共通だったが、両方ともリファレンス配列と異なるものが6.8万個、illumina-specificなものが51万個、SOLiD-specificなものが21.9万個となっている。
つまり、1つのシーケンサー方式では、10%程度の間違いを生む可能性があるということ。

驚くほどのエラー率。
調べてみて初めて知った。
研究の現場では次世代シーケンサーを使うことはまだ普及していない、それが実感だ。
知りたい特定の遺伝子の配列だったら、PCRして、従来型のキャピラリーシーケンサーで読めば良いだけである。


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次世代シーケンサーの精度の話

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ちょっと前の論文なので、状況はより改善されているかもしれませんが。

2012年1月にNature Biotechnology に発表された論文
タイトルは
Optimized filtering reduces the error rate in detecting genomic variants by short-read sequencing.
http://www.nature.com/nbt/journal/v30/n1/full/nbt.2053.html

この実験では、ゲノム情報が全く同じはずの一卵性双生児の白血球から抽出したゲノムを利用して、2つのゲノムから得られたDNA断片をおのおの独立にリファレンス配列(既知のゲノム配列)にアライメントした。
(体細胞変異が起こる可能性は否定できないが、確率は20億分の1程度)


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2013年12月24日火曜日

あかんやろコレ!沖縄科学技術大学院大学(OIST)がバブってる

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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-216896-storytopic-3.html

大学院大、教授300人に 予算も確保、要望応え

(1)世界最高水準の機関にふさわしい規模、教授陣300人規模への拡充 (現在50人)

(2)14年度以降の200億円規模の予算確保

(3)研究結果を活用した知的産業集積の形成に向けた施策

これはあかんやろ!
と言う感じにきな臭くなってきましたね。

学長はJonathan Dorfanというもと素粒子科学者。
スタンフォードの線形加速器のディレクターだった人ですね。

この学長、年収6000万円であるとhttp://mitsuhiro.exblog.jp/17060709/

OISTは完全に外人の食い物になりつつありますね。
普天間基地などの基地負担を押し付けている代償として国民が払い続けている訳です。
(沖縄県の仲井真弘多知事が辺野古(沖縄県名護市)の埋め立て申請を承認した代償だったんですね)
でも、この大学、ほとんど沖縄人のためにはなっていませんね。
そもそも、お金自体が沖縄に落ちるわけではない。
つまり、沖縄経済は潤わない。

しかも、世界中から研究者を呼んでいるとのことですが、ほとんどは2流の研究者ばかりです。
一流研究者がわざわざ、アメリカやイギリスを離れて、日本の沖縄なんて場所で研究室を主催したいと思う分けないでしょうが!

選考過程もかなり不明瞭で、何故こんな人を採用したんだろうという人ばかりです。(特に外人研究者はそんなのばかり)

もういい加減、こんな茶番劇やめればいいのに。

でも国策ならOISTは、富める者がより富むサイクルに突入しているわけで、
皆でOISTニイキマショウトイウコトデ。

中国の不動産バブルを見ている感じでしょうか。いつかははじけるけど、それまでは皆ハッピーw

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2013年12月4日水曜日

2300万円支給の若手研究者を倍増 文科省が支援策拡充

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2300万円支給の若手研究者を倍増 文科省が支援策拡充 

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63499990S3A201C1TJM000/

2300万円は研究費ですからねお間違いなく。

この流れは当分続くだろうね。

どう考えたって、現状の若手のポスト難は将来的に損失だろうし。
振れた振り子は逆に振れるもんです。

ただ、テニュアトラックなので、その中で勝ち残らなければなりません。
若手研究者のハイスッペク化が静かにおこっていくでしょう。

今、現役の教授ってすごい人もいますけど、とんでもないのもいますから。


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2013年12月1日日曜日

自信がないとういう病

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自信がないとか、将来が不安であるとか。

最近の学生さんを見てると”自信がないという病”に罹患しているように見えます。

誰しも最初から自信があるわけはありません。
培っていくものです。

ちょっと賢ぶって、統計的には大企業に入社したほうが、生涯年収がいくら高いとかいいますが、ほとんど誤差です。
しかも、個々人の将来なんてわかるわけないのです(統計的に見る事にほとんど意味はありません)。

大企業でも倒産すればそれまでですし、会社内の主流からはずれたら、それはそれでつらい。

安定した仕事に就きたいといいますが、
公務員にしても大企業にしてもその競争率はめちゃくちゃ高いわけです。

その就職戦線に勝利しても、仕事が楽しい訳ではないのです(公務員の仕事なんて、楽でしょうが、楽しくはないですよね)。

安定は面白いということと対極にあります。

研究でもそうです。実用研究にはロマンはありません。来る日も来る日も、網羅的に物質をかえて実験してといった作業の繰り返しです。必要性はあります。誰かがやらなければならない仕事ですがね。

企業の創薬も、候補物質のスクリーニングにつぐスクリーニングです。アイデアを試す機会はほとんどありません。時間・経済効率性が問われるわけで、面白い訳ありません。
全てはトレードオフです。

面白いなと思う事を単純にやってみることが吉です。
迷ってる間に人生終わっちゃいますしね。

今日は、アカデミアに進むことを煽ってみました。
(アカデミアでなくてもいいんですがね。ベンチャー立ち上げるとかもおもしろそう。)
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2013年11月30日土曜日

かぐや姫の物語

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かぐや姫の物語観てきました!

竹取物語をベースに高畑勲が大胆にアレンジした作品ですが。
映画の大部分は原作(?)を忠実になぞっていてました。

ただ、後味のよくわからない難しい映画です。

これ、中高生とかが見に行っても何が良いのかわからないと思います。

ご存知の通り、翁が竹やぶでかぐや姫を授かる訳です。
お金や着物なども竹から見つけて、裕福になってその子を姫として育てることになります。
翁は美しく才能なあるその子を姫にするべく一生懸命ふさわしいように育てるわけです。
でも、これはかぐや姫が本心で望んでいることではないのです。
自由で、のびのび生きては生きていけなくなるのですから。

かぐや姫は、月から地球へ落されたわけです。
これは、地球という美しいものも醜いものもある(月は殺風景ですからね)場所を望んだ罪に対する罰なのです。

かぐや姫は単に生き生きと生きたかったのです。

でもそれは結局、地球ではかないませんでした。
その結果最後は、月に戻る事を望んでしまいます。
そして迎えが来て強制送還されてしまいます。

ストーリーだけを追うと、わかりづらい、後味のよろしくない映画なのです。

こっからは独断と偏見に基づく解釈ですが、

これって、アニメですが、若い人への映画ではないんですね、
子を持つ親への映画なんです。

無機質な月から地球へ落とされた”かぐや姫”というのは、

単なる物質から、なんの因果か、人間に生まれてしまった、普通の赤ん坊そのものなんですね。

でも、人として生まれてしまうと、いろんな期待やしがらみによって、単に生きるという事が無視されがちです。(生きるということは苦悩の連続ということもありますし)

親は息子や娘に過剰な期待をして、様々な習い事や勉強をやらせます。
娘をアイドルにしようとする親なんてまさにその典型ですね。

その結果、いつのまにか、生きる喜びをわすれてしまうんです、人の期待に答えるためだけに生きるようになる。

いろんなプレッシャーがありますよね、例えば、何歳までにこれぐらいの水準の人と結婚しろみたいな。(かぐや姫の物語って、半分はお見合いのはなしですから。幸せならいいじゃないかと思うけど。)

何のために生まれてきたのか本末転倒になっている。

僕はこんな解釈をしながら、帰路につきました。


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2013年11月27日水曜日

生き残るだけなら頭より行動力

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研究者で成功している人は知力と行動力の両方を兼ね備えています。

まあそれは、そうなんで、当たり前だというわけですが。

准教授ぐらいのポジションをうろうろするなら、行動力だけで良いみたいです。

抜群に頭が良いけれども、行動力がないという人は、あまり見かけません。行動力がないということは、誤魔化しのきく成果すら生み出すことができないからでしょう。

一方で、研究センスゼロの人でも、結構、准教授レベルだとうようよしています。ただそういった人は行動力・交渉力が抜群だったりして、教授にとって都合の良い人みたいです。

まぁそういう人生もどうかと思いますが。
(なにがつらいって、学生が裏で馬鹿にしちゃいますもんねぇ。)
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2013年11月26日火曜日

国立大学改革プラン:若手研究者は大チャンス?

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文科省が国立大学改革プランなるものを出しましたね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/11/__icsFiles/afieldfile/2013/11/26/1341852_01_4.pdf

注目すべきは人事・給与システムの弾力化のところで

国立大学法人運営費交付金の必要額を確保し
た上で退職手当にかかる配分方法を早期に見直
し、競争的資金における間接経費の確保
• 改革の取組への重点支援に際して、年俸制等の
導入を条件化、適切な業績評価体制の確立
シニア教員から若手・外国人へのポスト振り替えを積極支援→ 1万人規模で年俸制・混合給与を導入
若手・外国人に対し、1,500人の常勤教員のポストを政策的に確保することを目指す

若手にとって給与の弾力性とかはどうでもいいかもしれない(2千万円の給与が欲しいという研究者がどれほどいるのかな?)。

朗報になるかもしれないのが、若手・外国人に対し、1,500人の常勤教員のポストを政策的に確保することを目指すでしょう

文字通りとると、1500人の常勤ポストが増えるということでしょうから、これはチャンスかもしれませんね。
しかも、シニア教員からの振替ということですが、どうやるんでしょうか?シニア教員の首を切るわけにはいかないでしょうから、その分の予算を文科省が出すということでしょう。

*ちょっと聞いてみたところ、例えば定年退官した教授のポジション分の給与を2人分の助教の給与として雇うなどすることにインセンティブを与えるというようなやり方などではないかと。そのような制度を作る大学を文科省が優遇するということみたいですね。

その場合、外国人研究者がそれほど、来るとは思えませんから、結局この枠は若手研究者によって埋まると予想します!

ポスドクの数が1万5千人〜2万人といわれていますから、1割ぐらいの人にチャンス到来と行くような気がします。

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2013年11月15日金曜日

研究者として生き抜くために(逆張りのすすめ)

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逆張りのすすめを書きたい。

世の中、あっちへ振れればこっちに戻る。
行きつ戻りつしている。

ちょうど一年前、日本は不景気のまっただ中、
日経平均株価も8000円から9000円台という悲惨なものだった。

そのとき、僕は、下がってもしれてるだろうと、全財産を株券にかえた。
別に確信があったわけではない、ただいつもやるように逆張りしたのだ。

貨幣だって日本という国の信用の上にたっているだけだ、
別に、企業の価値・信用の上にたっている株とたいした違いはない。

認識の問題なのだから。

現在、日経平均株価は15000円、まあ儲かった。

研究だってそうだ、ブームの研究はそう続かない。
誰も見向きもしないところから次の芽は出てくる。

応用研究が大切だと応用研究ばかりに予算がついた後、数年するとやっぱり基礎研究が大切なんだと巻き返しが起こる。
本質的にはどっちも大切なんだから、そりゃどっちかに偏れば、振り子のように次は逆に行ってバランスを取るようになる。

別の例だが、
アカデミアのキャリアを心配している向きには、次のように考える事をお勧めする。

これだけ、アカデミアのキャリアの不遇が新聞報道されれば、優秀な学生はそのキャリアパスを選ばないだろう。
(いわゆるポスドク問題の影響だ。)

でも、これだけ騒がれたおかげで、この世代は真空地帯である。
優秀な同世代の研究者と競争する必要はない。

自然とアカデミアのポストを穫る事が容易になるだろう。

結局、人が群がるところ、何かのブームは遠目で見て、自分の感性を信じて”正しい”行動ができれば、道は開けるのだと思う。
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2013年11月11日月曜日

参考文献はどれを読んでおけばオッケーですか?

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参考文献はどれを読んでおけばよいですかと聞かれると、
全部読めといってやりたくなります。

全部必要なのです、どれかだけでいいわけない。

繰り返されているところは大切だからですし、
それくらいの文献量の消化は必須なのです。

これはどの分野にも当てはまると思います。
何かを習得したいと思ったら、
そこに関連する本をひたすら全部読んでいきます。
例外はありません。

これくらい読み込んでいくと、全体像を掴む事ができます。
やっと、本質が見えてきます。

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政府、トップ研究者に年俸制 理研など新法人移行で

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http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS09004_Z01C13A1MM0000/

このニュースで気になった事。

トップ研究者の給与があがるとのことで、一見よろこばしいことであるが、
当然大多数の研究員には関係ないことである。
2000万円近い給与をもらうPIと将来に希望を見いだせない若手研究者。
こういった象徴的な制度改正は意識にも大きな変化を与える。
もうメンタル勝負ですな。

・ますます、業績による研究者の差別化がおこる。

・何歳でPIになった事があるかどうかで、将来のポストが決定される。

・キャリアの早期での固定化

どちらかというと、PIとそうでない者との給与格差の拡大は、負の影響のほうがでかい。

ねつ造がどんどんはやるだろうし、
研究成果の誇大表示がますます露骨になる。
(俗物研究者がしゃしゃり出てくる予感)

一流研究者にとって給与がモチベーションに与える影響は小さい。
(だったら、大学4年で卒業して、金融分野にいけば稼げるのだし)


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2013年11月8日金曜日

新興オンライン誌(PLOS ONE, Nature communication, Scientific Reports, E-Life)の戦国時代

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ここ数年、オンライン限定の学術雑誌の発刊が相次いでいます。

PLOS ONE の衝撃のデビュー続いて、

Nature系列でも、
Nature Communications やScientific Reportsなどがでてきています。

PLOS ONEは紙媒体を持たないオンラインのみの雑誌です。
研究手法や根本的な誤りがないかぎり、科学的なインパクトは問わないという方針で運営されています。
著者は14万円ぐらいを掲載料としてPLOS ONEに支払います。
これがうけて、インパクトファクターは思いの他よくなりました。

PLOS ONE
の2012年のimpact factor は3.73だそうです。
2009年の 4.351
2010年の 4.411
2011年の 4.092

から順調に下降気味です。

これは同じタイプの雑誌(競合)が増えたからでしょう。

Nature Communications が10.015
Scientific Reports が2.927

Nature誌はScientific Reports のimpact factor の悪さにおののいて、
Natureや姉妹誌に投稿された論文をScientific Reports に横流ししようとしています。
(PLOS ONEもPLOS BIOLOGYなどにリジェクトされた論文が横流しされることによって、結果的にいい論文がPLOS ONEに掲載されるような戦略をとっています)
まあ研究者もあえてその流れにのってScientific Reportsに投稿するでしょう。
将来的なImpact factorに期待を込めて。
(Natureブランドの威力はそれほど強大です。)

また、マックスプランクとハワードヒューズ(HHMI)の肝いりでE-Lifeなるオンライン誌が創設され、欧米では結構おもしろい論文が投稿されています。

まさに、オンライン総合誌の戦国時代といった様相です。

これからどの雑誌がのびてくるか、見極めて投稿する戦略が必要でしょう。

なんか投資みたいですね。将来の成長を買うみたいな。


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研究者の生き方

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研究者って、どうなんでしょう?

決して有利な生き方と言えないかもしれません。

でも、これからの社会には非常にマッチした生き方かもしれません。

もうなんというか、雇われる生き方に社会が疲弊していると思います。

安定だからといって、市役所で極悪市民の苦情の処理をしたくありませんからねぇ。

格差社会というより2極化社会が訪れていると思います。

生きるのに必死組と、抜け目なく稼ぐ人々と。
(稼ぐ人々にとって国境すら意味をなしません。増税すれば、富裕層は税金の安い国外へ脱出します。つまり、日本の住環境としての魅力と税率が天秤にかけられているということです。易々と増税することができない時代に入っています。)
これが訪れたとき、生きるのに必死組はしだいに極悪市民化していくのでその割合は断然増えていくと思います。

貧すれば鈍するというやつです。

今まで普通の市民を装っていた人々が、貧しくなったとたん極悪になっていくでしょう。

そういった意味でも、公務員になるなんて愚の骨頂だと思うのです。
(悩み多き日々を送る事になると思います。)

というより、そもそも。もう雇われるという時代の終わりの始まりのような気がします。
ネットがこれだけ発達し、誰もが情報発信することができ、ビジネスチャンスは比較的小さな投資で掴むことができるようになってきています。

ちょっと脱線しましたが、そもそも研究者は個人事業主みたいなものです。
自分で成果を上げて世間に認めてもらう必要があります。
それができなければあっという間に職を失います。
しかし、これほど自由な職種もありません。
自己責任・自己完結。
一度味をしめるとこれほど快適な生き方はないと思います。
そういった意味では時代が研究者のライフスタイルに追いついてきたともいえるかもしれません。
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2013年11月6日水曜日

リスクをとって失敗するのはいいことだ

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リスクをとらない、とれない人が増えている。

アカデミアは本来、自分の時間を投じて、不安定なキャリアに甘んじて、リスクをとり、成果を得ようというものだ。

リスクを取らなければリターンはないのだ。

絶対安全という領域から踏み出さない限り、何かがうまくいくということはないのだ。

保身や、忙しいということをいいわけにして何もしなければ、何も生まれない。

そんなことはわかっているだろうけど、
”どんどんリスクを取ること”は得てして、立ち止まっていると、すぐに忘れてしまう。

気がつくと、とんでもなく置いてきぼりにされている。
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2013年11月3日日曜日

補正予算5兆円の行方

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消費税増税による景気腰折れを防ぐための安倍政権による補正予算5兆円の行き先が気になる。

研究業界における影響としては、
基本的には、大型の研究設備の更新・新規購入および、

最先端研究開発支援プログラム(FIRST)の後継施策だろう。

自民党政権はこれを2700億円規模で計上している。

当然、若手研究者用の予算も付随してくるだろうから、

チャンスである。
前回は若手・中堅研究者に2~3年で1億5000万円が配られた。

安倍政権は年末にこの詳細を発表するとのことである。
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2013年10月29日火曜日

細かい研究費を取り出すと、死ぬ思い

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科研費やJSTがらみの資金をゲットしただけでなく
いわゆる外部資金を取り出すと、忙しさのあまり、発狂しちゃうでしょう。

外部資金は年に一回様々な財団が、募集しています。

100万円ぐらいのものが多いですが、大手製薬系の財団の中には、数千万円〜1億円というものまであります。
外部資金獲得法に詳しく書きましたが)

まぁほとんどは100~200万円ぐらいです。
でも授賞式や成果発表会など一年間に様々なイベントがもりだくさんになるので、
複数ゲットすると結構忙しくなってしまいます。

穫る際は計画的にいきましょう。

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2013年10月27日日曜日

インフォメーションではなくインテリジェンス

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インフォメーションではなくインテリジェンスが大事なんだという話。

インフォメーションというのはただの情報ですね。

知ってるか、知らないか。

お得な情報を知っているか。ある研究成果を人より早く知る。
情報通というのは、単に情報を知っている人のことです。

研究者でも、ちょっと早耳なことを誇る人がいますが、実はたいしたことないんですね。

特にインターネットの発達した現在、早耳なことの価値は急速に低下しています。

むしろ、知らない方がいいくらいです。
ゴードンカンファレンスとかの価値は確実に落ちていっています。
(人脈を作る場という点では有効でしょうが)

反対にインテリジェンスとは、

これは様々な情報をもとに生まれた、分析や解釈のことですね。

これが非常に重要なわけです。

つまり、公開情報を基にして、分析によって新たな知見を生むということです。
これをできる人がほとんどいないわけです。

これができると未来を見通すことができ、次の一手を適切にうつことができる訳です。
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2013年10月25日金曜日

科研費獲得の方法とコツ

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本読んだくらいで科研費とれたら苦労しないよね。
と思う。




業績があれば、書きやすく。
業績がないと、書くのがつらい。

どうしても業績がないと研究計画が浮ついてしまいますから。
説得力がなく机上の空論のような。

そもそも、わずか数ページの申請書で具体性をもって説得力のある研究計画なんて書けませんし、書いたとして、評価者が適切に判断もできません。

身もふたもないことですが、そういうものです。

しかも具体性のある研究計画というものは、大体面白くありません。
まだ、方法さえ確立していないところに大きなチャンスが眠っているわけですが、それを書くと具体性・説得力が弱まるわけです。

これはアンビバレンツな状況ですが、
戦略を練らねばなりません。

つまり、どちらかに割り切るのです。
相撲でいうところの、押し出しなのかすくい投げなのか、はたまたうっちゃりなのか。
決まり手をきっちり決めて申請書を書く必要があるということです。


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PIになったら考え方を変えましょう。

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PIになったら、
考え方を変えましょう。

PIになる前までは、リスキーなテーマと共に、着実なテーマを研究することも重要です。

リスキーなテーマを外し続けると、キャリアが途絶えてしまうかもしれません。

しかし、PIになったら、考え方を変えましょう。

特に、複数の学生、研究員が配属されたら、ひとりひとりにリスキーな研究テーマを与えます。

これで、誰かひとりぐらいはでかい山をあててくれるでしょう。

というよりも、ラボの存続としては、この大ホームランが極めて重要です。

大ホームランなくして、研究費を取り続けることは不可能なのですから。
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2013年10月23日水曜日

不確実性と向き合う

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サイエンスも投資も不確実性に向き合うという事だと思います。

何一つ確からしいことはありません。

現時点で将来どうなりそうか?
サイエンスであれば、ざっくりとした方向性。
投資であれば、将来の予測。どういう社会になるのか?

全ての物は現在からの延長であり、決して断絶しているものではありません。

誰もできると思わなかったiPS細胞にしても、山中さんと共同受賞したジョン・ガードンが示していた、研究成果の延長線上ともいえる(完全ににあとづけであるが)。
(ジョン・ガードンはカエルの研究で、大人の細胞が受精卵に戻ることを示していた。つまり、細胞分化の巻き戻しができるということです。)

後から振り返れば、なるべくしてなるわけです。

そう考えると、できることと言えば、
不確実な将来に対して、大胆に挑戦することでしょう。

日本人の多くは農耕民族の性格を受け継ぐためか、一般的に不確実性を嫌います。もちろん、不確実性は多くの災厄をもたらすこともありますが、考えようによっては、チャンスの時もあるわけです。
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2013年10月22日火曜日

迷うなーキャリアパス

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研究者って自営業者みたいなものですが、
そのキャリアパスは迷いの連続です。

ゴールは大学の教授ですが、
周りを見てるとなんか微妙なんですよね。

大学の教授って大量の雑用に振り回されて、
なんか常に肩で息をしている感じです。

本来やりたかった研究なんてほとんど出来る状態じゃない。
そんな環境で仕事をやっても職業の道楽化なんてほど遠い気がします。

しかも、研究費を常にとり続けなければならない。
自転車操業です。

研究成果 → 研究費 → 研究成果 → 。。。。

このサイクルが止まるとかなり苦しい感じです。

かといって、ポスドクのような立場でずっとっていうわけにもいかないですよね?
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2013年10月18日金曜日

駄目な学生・研究者の特徴

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アカデミアって優秀な学生・研究者ばかりだと思っておりましたが。
8割ぐらいはそうではありません。

駄目な学生・研究者の特徴をあげますと、

★ どうしたらいいかすぐに聞く。

★ 自分で考えない。

★ 答えが常に用意されていると勘違いしている。

★ 仕事が雑。

★ すぐに諦める。

ああいくらでも思いつく。。。。。

それにしても、最近そんな学生増えていませんか?
うちの研究室だけでしょうか?
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2013年10月17日木曜日

本多静六

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 本多静六の本は数十年前の本にも関わらず、非常に役に立ちます。
蓄財の基本は何も変わっていないということでしょう。
ドストエフスキーは「貨幣とは鋳造された自由である」と述べました。

本多静六は
人生の最大幸福は職業の道楽化にある。
富も、名誉も、美衣美食も、
職業道楽の愉快さには比すべくもない。
と述べています。
自然科学の研究というものは道楽であり、
決して今すぐに利益をもたらす物ではありません。
つまり科学者のキャリアは常に危機にさらされていると言えます。
(利益を生み出さないものは資本主義の世の中において危うい立場に追いやられがちです)
職業を道楽化するためには、本来、やりたい事をやりたいように実行しなければなりません。
これを保証するのは経済的独立でしょう。

本多静六の言葉を引用しておきます。
金儲けは理屈でなくて、実際である。
計画でなくて、努力である。
予算でなくて、結果である。
その秘伝はとなると、
やっぱり根本的な心構えの問題となる。

金というものは重宝なものだ。
ところが、世の中には、
往々間違った考えにとらわれて、
この人生に最も大切な金を
頭から否定してかかる手合いがある。

投資の第一条件は安全確実である。
しかしながら、絶対安全をのみ期していては、
いかなる投資にも、手も足も出ない。
だから、絶対安全から比較的安全、
というところまで歩み寄らねばならぬ。

人生の最大幸福は職業の道楽化にある。
富も、名誉も、美衣美食も、
職業道楽の愉快さには比すべくもない。


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2013年10月16日水曜日

明日はどっちだ?

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サイエンスに長年埋没していると、
ふと、これは俺がやらなくても誰かがやっちまうんだから、
何を一生懸命やってるんだろうと思ってしまう。

きっとそれはそうなんだろう。
アインシュタインがいなくても相対性理論は生まれただろう。
ほとんどの重要な発見は遅かれ速かれ誰かにされてしまう。

これは科学の宿命だろう。

結局、科学者になって幸せかどうかはそのプロセスをいかに楽しめるかということだと思う。

結果はしょせん結果なのだ。

将来不安もあるだろう。
研究が難しくて暗礁に乗り上げてしまうこともある。

ただ、プロセスを楽しめているなら、
それは科学者に向いているということだ。
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変態系若手研究者を採用する京大

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バッタ博士の京大白眉プロジェクトへの助教採用の記事を読んで、
白眉プロジェクトの真骨頂だなと思った。

バッタ研究のような変態系若手研究者(これは最大限の賛辞です!)をサポートできるのはもはや京大だけ(しかも白眉プロジェクトのような変わり種)になってしまった。

アカデミアの方向性は今実学へと向かっている。
しかし、この実学指向は、10年単位で見るとむなしい結果に終わるだろう。

現在、お金がたくさんついているプロジェクトはiPS細胞や免疫(特に自然免疫)、がん研究など等、それこそ、お金を生みそうな研究ばかりだ。

そういった研究はほとんど人海戦術のように、人と金と物の大量投入によって進められている。

しかし、本当のクリエイティビティというものはそのような物量によってうまれるものではなく、自由な環境・発想から生まれるのである(自由なマインド)。
また、集中投資は得てして、投資額にみあうリターンは得られない、かなり技術のいる技である。集中投資こそ民間に任せるべきである。公的機関、公務員、それにメンタルの近い大学教員には簡単にできることではない。

アカデミアはバッタ博士のような研究をサポートすべきであり、出来る限り多くの種を創出することに力を傾けるベキである。
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2013年10月14日月曜日

考えを練るということ

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本を読むのは知識を得る事ではない
考えを練るという事だ。

だから、古今東西、読書の価値を説く人は多いのだ。

何かを知るだけで、前進できる訳ではない。

個々人の独自の進歩が、成功を引き寄せるのだ。

本を読む事は考えを練ることだ。
考え抜く事は新たな発想を生む。

解がわからない時、それは考え抜いていない時。 孫正義


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2013年10月12日土曜日

奨学金問題

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なんか奨学金問題が熱くなってきているようです。

私も無利子の奨学金を修士からもらいました。
で、いま、淡々と返済しています。

借りた物は返しましょう。
しかも無利子だから基本的にはお得なはずです。
(今までデフレだったので、利子がついているようなものですが。これからインフレになれば、お得になります。)

これを問題にしているひとは、奨学金は返す必要がないと思っていたのでしょうか?
至ってシンプルに、書いてあったと思いますよ。返還することって。

よっぽど複雑なスマホ契約や、ネット回線契約の方に苦情を言った方がいいんじゃないだろうかと思ってしまいます。

もう軟弱な考えは捨てようぜと、その借金を楽々返せるように努力したほうがいいのに。
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国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に

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国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に

これは駄目だと思うよ。

ますます格差が生まれると思う。
つまり機会の平等が失われる。

現在の入試制度が完璧だとも思わないけれども。
これまでのペーパテスト方式の試験はフェアではあるし、
貧しくとも励めば、国立大学にいける。

人物評価を基準に入れてしまうと、結局いわゆる育ちが良い者が有利になる。

得てして、社会を変革する人物はヘテロな人材群から生まれるわけで、
育ちのいい人ばかりを採用しているとこの多様性を損なってしまう。
尖った人物が表舞台にたてなくなる。

同質性は気持ちのいいものかもしれないが、社会の発展のためには、ダイバーシティの確保の方が先決である。
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2013年10月11日金曜日

村上春樹はノーベル賞が欲しいのか?科学者はノーベル賞が欲しいのか?

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また、村上春樹はノーベル賞を取り損ねました。
村上春樹ってきっとノーベル賞喉から手が出る程、欲しいんだと思います。
きっとファンの人は彼はそんな人じゃないと言うでしょう。
でも間違いなく、激しい承認欲求に駆られていると思います。

人間の欲望のなかで最も厄介なのが、名誉欲、承認欲求だと思います。
ある意味、科学者は承認欲求の塊のひとが大半です。

そうでなければ、研究者になるでしょうか?
足を踏み入れることはあるでしょう。
ただし、高いモチベーションで続かないでしょう。

誰かに承認されたい = 高いインパクトファクターの雑誌にのせたい

という図式が支配しています。

たまに、学問的にすばらしければOKとのたまう研究者もいますが、Natureに掲載したいという思いが消える訳ではありません。

しかも、この名誉欲、承認欲求は際限がありません。
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2013年10月10日木曜日

大きな影響を与える研究とは

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ノーベル賞のシーズンですが、
大きな影響を与える研究とは何でしょうか?

iPS細胞の山中さんのように、最初から大きいことを狙っているケースもあるでしょうが、ノーベル賞を受賞する様な研究は、最初は地味で、興味を引かないケースがほとんどです。

論文は引用数が多いことが、影響力の大きさを測る上で重要です。この引用数は大きな偏りがあります。一部の論文はめちゃくちゃ引用されるけれども、大多数はほとんど引用されていません。引用数ゼロという論文も多いのが現実です。

引用というベクトルを使うと、引用関係はネットワークと捉えることができます。つまり、数多くのネットワークを持つ巨大ハブとそれを取り囲む極小ハブ群。

影響力をネットワークととらえると、ある日突然、ある研究が注目され、一気にアクセスが増大するということはありえるわけです。

つまり、最初は地味な研究でも、その近傍の研究群が活発になることにより、巨大ネットワークが築かれるわけです。

つまり、個々の科学者の予見性(結果論ともいえるけれど)が非常に重要ということになります。

今回ノーベル化学賞を受賞した米ハーバード大学のマーティン・カープラス氏、米スタンフォード大学のマイケル・レビット氏、米・南カリフォルニア大学のアリー・ワーシェル氏の研究は、計算機の速度が遅かった当時あまりインパクトはありませんでした。しかし、ムーアの法則のように、コンピュータの速度が複利的に増大した結果、量子化学的計算と分子動力学を組み合わせて分子の酵素反応、ひいては創薬につながるような分子設計ができる現在に至っています。

これは、コンピュータの速度が加速度的に速くなるという予見性に基づいて研究を行ってきた成果といえるでしょう。(当時には、集積密度の限界など、速度の向上の限界説もあったでしょうから。)
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2013年10月8日火曜日

なんでも本当は面白い

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よく研究室は研究テーマで選ぶという人がいますが、
それは良くないと断言しておきます。

研究テーマって、基本的になんでも面白いと思います。

要は、知恵をしぼって考え抜いて、新しい一面を付け足すという作業は何をしても同じです。

話を広げると、どのような仕事にもおもしろみが必ずあるということです。よく観察していれば、古くさい、どうしようもない物の中にも発見があるということです。
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2013年10月7日月曜日

投資とか?だったけど調べてみたら面白かった。

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投資について安易に考えていろいろ調べてみた。

もともと調べるの好きだし、根本から理解したいという性格なので色々本を読んでみたのよ。

投資ってうさんくさいと思ってたし、実際そういう面はあるわけ。

でも、実はちゃんと調べて、投資すべきだし、リテラシ−をもって挑めばうさんくさくない事にも気づいた。

逆に投資リテラシーを持ってない方は、詐欺っぽい現実に直面する可能性が高まるってこと。

基本的な投資リテラシーを身につけるには
橘玲の本を全部読むのが吉。

一冊とはいわず全部読む。
繰り返しでてくる話は重要なポイント。

彼の本を読むと、いろんな常識が覆されると同時に人生のコストが大幅にさがる。
橘玲が繰り返し述べているのは経済的独立こそ自由の源泉であるということ。
簡単に言うと、お金があっても幸せとは言えないけれど、お金がなくて生み出される不幸は膨大である。

自殺率と失業率
などは顕著なんだね。

貧困率と犯罪率なども。

結局、人は周りの環境に生かされているわけで、決して自由意思のもと生きているわけではない。

生命保険にかける保険料は50%が保険会社に抜かれている。
しかも、死んだときに払われるわけで、完全にギャンブルと化しているが、それを愛情という言葉でごまかしていると。
例えば、公営ギャンブルである競馬でも25%が競馬場の利益であとの75%を払い戻している。
つまり、生命保険は競馬よりも率の悪いギャンブルである。

ギャンブルや投資は危険だという人々が、平然と住宅を購入し、住宅ローンを借りている。
頭金の5倍もの額を借りる住宅ローンはハイレバレッジをかけた投資と言えないだろうか。

など等、目から鱗のストーリーが満載です。

なにより、投資法を学ぶってことは経済の仕組みを知る必要があるということです。
何かの仕組みを知るという点では、サイエンスと一緒ですね。

橘玲


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2013年10月6日日曜日

Endnoteって絶対必要かといわれると。。

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Endnote便利ですよね。

それは認めます。

一発で雑誌のフォーマットを変換できますから。

でも著名研究者は案外使っていません。

Endnoteが利便性を発揮するのは、次々にリジェクトをくらいどんどん雑誌を変えていかないといけないケースです。

でも力のある研究者は案外一発で決めてしまうことが多いのでたらい回しの刑になるケースが少ないというのがあります。

また、年に数報、クオリティの高い論文が出ればOKなので、手作業でささっとまとめてしまえばそれで事足りてしまうわけです。

ソフトウェアは頻繁に使っていなければ、すぐに使い方を忘れてしまいます。
ある程度年をとった研究者は使い方を覚えるのは無駄に感じるのでしょう。
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科学&政策&経済

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科学&政策&経済
これらは実は密接に関係しています。

少なくとも、オトナの科学者は政策や経済状態に一喜一憂します。

消費税増税による景気悪化を防ぐために5兆円のばらまきが検討されています。
リーマンショックの時の麻生補正が10兆円。
今回もなかなかですね。

はっきりいってばらまきです。各省庁はなんでもいいから、できるだけこれを使いきろうとします。申請の内容なんか関係ありません。値段があえば即購入できてしまいます。

来年度は大学界隈、そこら中で高額機器の納入及び、建物が立つでしょう。

普段買う事のできない高額機器が欲しい人は、ねらいをすましておくことが賢明です。

チャンスは頻繁にありません。
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学振をとるには(日本学術振興会特別研究員になるには)

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身もふたもない話になりますが、
業績があるかどうかです。

日本の評価システムは全て業績主義です。

DC1はどんなラボを最初選んだか?です。

運です。

そんなどこが業績が出しやすいラボかなんてわかりませんよね?
(用意周到に調べていればわかりますが。後知恵ですよね。今だからわかる。)

もちろん、計画性があって用意周到な人は、狙いをつけているラボの業績リストとそこの大学院生の顔ぶれを重ねて見ると良いでしょう。
もし修士の学生がバンバン論文をだしているようだと、そこは学生のうちに論文がだせる研究室だとわかります。

あとは3年生からそのラボで研究をスタートできるように教授にお願いするなど。
(熱意をしっかりと見せれば人間なかなか断りにくいものです。)

これは、あくまで、学振をどうとるかという話で(特にDC1)、そんなものいらないという自由はあります。学振をとるために研究室を選ぶなんて馬鹿げていますよね。
だいたい、1〜2年の研究でばんばん論文を書かせてくれるラボは高インパクトファクターの雑誌に投稿しません。
アカデミアのキャリアを長い目で見ると、この作戦はあまり良くないかもしれません。

ちなみにDC2以降は論文が無くても取れます。可能性を見せればオッケーです。特に所属しているラボが有名なら、いかにもトップジャーナルにでますという風にすれば。
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2013年10月5日土曜日

やりたいことをやる

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やりたいことをやるってのが一番重要なんじゃないでしょうか?
結局一度きりの人生です。
失敗してもいいんです。
またその上に積み上げていけば。

案外不思議なもので、やって失敗したことは心残りではないんですよね。大半のことは失敗かどうかはよくわからないまま終わります。そんなものです。

恐れすぎて、動けないと後で後悔します。
あのとき、アレをやっておけばなと。

やっぱりやりたいことをやっていこう。
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2013年10月4日金曜日

国民が働く必要のない国家

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資本主義ってお金がお金を生み出すシステムなんです。

だから、資本が資源になりうると思います。

世界を見渡すと実に様々な国家が存在しています。

中東のアラブ首長国連邦やサウジアラビアなどは、
原油が産出れるため、国家が裕福で、国民はほとんど働くことなく生きていけます。

一方で、
日本は潤沢な資本を抱えています。
この資本はさらなる資本を生みます。
株を持ってると年数%の配当がもらえますよね?
企業によったら規模の拡大がおきて、利益水準が上がるものもあります。
何かに投資していると資本がお金を生みます。

最近、経常収支が赤字だと新聞に書かれていましたが、
経常収支は次の式で表せます。

貿易収支 + 資本収支 = 経常収支

つまり、貿易の稼ぎと、海外で投資した資本に対する配当収支の足し算です。

今日本は、原発を停止しているため、火力発電所をフル稼働しています。
大量の燃料(天然ガス)を輸入しています(しかも割高な値段で)。
その結果、貿易収支が大赤字です。
これでやっと、経常収支がちょっと赤字になりました。
つまり、資本収支が莫大なのです。
しかも、資本収支は安定的に黒字です。

つまり、すでに日本は資本という資源をもとにお金の再生産をすることを行っているといえるのです。

これを突き詰めていくと、ある臨界を超えて資本を持つと、もう日本人は全く働いてお金を稼ぐ必要がなくなる時代がくるかもしれません。
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2013年10月3日木曜日

google トレンド

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トレンドを掴むには、
googleトレンドが役に立ちます。

去年の年末から今年にかけて一番株価が上がったのは、ガンホーです。
パズドラを運営している会社ですね。

同じように株価の先読みをするのにgoogleトレンドで検索数の変化をつかむことは大切です。

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研究者は職に困ったら沖縄を目指せ

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世の中は全て需要と供給のバランスで成り立っています。
見事に物語っているものとしては株価があります。
欲しい人がもういらない人より多いと、株価が上昇します。
短期的な株価の変動は全てこの需要と供給のバランスで成り立っています。

例えば、不景気でも、その企業が買収合戦に巻き込まれれば、株が大量に買われて、株価は暴騰します。

さて、
なかなか見つからない研究職のポストも需要と供給のバランスの崩れたところでは豊富に存在します。
極端に応募が少ない場合、応募者の能力はあまり問われなくなります。

では、現在の日本でそのバランスが崩れたところはどこでしょうか?



沖縄です。



OISTです(沖縄科学技術大学院大学のことですね)。


というのも、OISTは全く政治的な理由で沖縄に設立されました。
沖縄振興というやつです。
(当時の大臣は尾見さんというひとです。
科学技術に造詣の深い科学者からは結構評判の良かった大臣です。
民主党が大勝ちした時に落選してしまいましたが。)

しかもアクセスが非常に悪い恩納村という場所です。
那覇から1〜2時間かかります。

しかも、当初は生命科学を主に研究するという趣旨で始まったと思います。
だから、実験系の研究室が結構あります。

実験屋のひとにとってはちょっとぞっとしますね。

装置の修理とかは結構大変らしいです。壊れるとなかなか直せない。
きてもらうのに時間がかかるなどなど。。。

また、なんだかんだ言っても、皆、便利な都会が大好きです。
家庭を持っている人だと子供の教育の問題もあります。

そんなこんなで、あんまり人気がありません。
活躍している研究者は、本土で退官した有名研究者や、
海外からも職をみつけあぐねた人がOISTで職をゲットしています。


勿論、当初は政府の肝いりだったので多くの有名研究室の支店がありますから、良い研究もできるかもしれません。

また、高価な最新鋭の装置もたくさんあります。

OISTは内閣府直轄のプロジェクトなので予算が潤沢です。
文科省内の予算の取り合いに巻き込まれることはありません。

でも、やっぱり、みんなと都会が好きなんですよね。
きれいな海は一ヶ月もいれば飽きてしまいますし。

で、何が言いたかったかというと、OISTは人気がないので、職がたくさんあります。
しかも、給料もめちゃくちゃ良いそうです。
(学長にいたっては年収6000万円だそうです!ここはシンガポールか!)

需要と供給、研究職経済のお話でした。

あっ!ちなみに、これは研究者に限っての話でした。
沖縄の失業率は半端ないですからね。
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2013年10月2日水曜日

研究者人材の不足感

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意外に思うかもしれませんが、
研究業界は人材不足感が強いものがあります。

求人は頻繁に見かけますし、研究費あるんだけど
いい人はいないかと聞かれる事もあります。

必要とされる人材の偏りが非常に大きいのです。
簡単な技術、例えば、簡単なDNA操作などができる人材はそれこそ腐るほどいますが、
センスのいる生化学、蛋白質精製などの分野の優秀な人材は引く手あまたです。

要は、代替の難しいスペシャルな人材になる必要があるのです。

つまり使える人材の不足感は半端ないのです。
例えが適切かどうかわかりませんが、本当に生産性の高い研究者というのは2割もいません。
どのような組織にも2割の働きものと5割の普通人、3割の怠け者がいるといわれますが、研究者の世界もどうもそのようです。
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2013年10月1日火曜日

忙しい研究者に必須のアイテムまとめ

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<書類を全てデータ化する

書類や見積もり、ちょっとした文献、別刷りなどはなかなか捨てにくくて机に山積みしがちです。
紙をスキャンしてPDFや画像データに変換します。
どんどんたまっていた紙の資料をスキャンして捨ててしまいましょう。

名刺もカタログかできて超便利です。

本の自炊もできて超便利ですよ。


FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500

省スペース型なら下記のがいいですが、
速度でいうと断然 iX500です。


FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100

忙しい研究者は書類をすてることができません。
いったん捨てて全て電子化しておけば恐れるに足りません!


デュアルモニター
これも必須ですよね。
論文書いたりし始めるとあっという間にモニターにいっぱいのドキュメントを広げてしまいます。


最近は2万円以下で24インチが手に入る時代です。

PC作業が2~3倍に効率があがります!

MacBook Air
絶対に必要なmustアイテム

今回のアップデートで
バッテリーのもちが劇的に良くなりました。
12時間も持ちます。
学会出張の定番アイテムです。

キングジム 取り扱い説明書ファイル

取説やソフトのCDなど意外に保存しておくものであふれかえります。
これがあれば、一括管理できてなくす心配もありません。



超便利なSDカード Eye-Fi
実験やってると意外と写真で状況を保存しておきたいことがありますよね?
そんな時に便利なのがEye-Fiカードです。
このSDカードの中にWiFiのチップが埋め込まれています。
このカードを差し込んだデジカメで撮影すれば、自動的にPCやiPadなどにデータを転送してくれます。

驚くほど便利です。体験してみないとわかりませんこれは。


出張時の究極の暇つぶしに

Kindle Paperwhite(ニューモデル) です。
自分の書棚を持ち運んでる感覚です。
読みたいときに読みたい本を。

Eインク技術が使われているため、画面が発光していません。
いろんなデバイスに囲まれているとついつい液晶を見すぎてしまい、
結構目の負担になっていますが、これならほとんど目が疲れません。
(光らせようと思えばバックライトONすればよいので暗闇でも読めますが)

アメリカでは119ドルで売られているようですが、日本では9980円です。
一ドル100円ぐらいですので2000円ほど安く売られるようです。
アマゾンが日本市場に力を入れていることがわかります。

しかも、今なら、1980円分のkindle本クーポンがついてくるようです。
つまり実質8000円で買えるということです。
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2013年9月30日月曜日

バブルはチキンレース

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バブルってなんで起きるのでしょう?

バブルが起きている時、
案外皆わかっているのです。
この価格が永久に続かないということを。

しかも、金融業界で働いているプロなんて一応勉強しているのですから。
頭の片隅でバブル時につく値段のおかしさに気づいているはずです。

リーマンショックで話題になったサブプライムローンだって、
移民してきて1〜2年のメキシコ移民に貸したローンを集めてきて、個々人のリスクを分散してできたもので、
ちょっと住宅価格がさがり、担保価値が下がったら、メキシコ移民は支払い不能になって、あっという間にローンは無価値になると誰だって気づいてはいたのです。

だけど、結局、そのゲームを続けてしまった。

なぜか?

それはバブルがチキンレースだからなんですね。

続いている間は無限に儲かる。だって一直線にあがり続けるわけですから。
もし同業者がそれで儲けていたときに、自分の会社がそれに乗っていなかったら?
担当者は上役から責められるでしょう。

バブルはチキンレースなんですよ。
途中で逃げ切ればOKなんだから。
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研究資金量と成果の関係

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研究資金は科学研究を遂行するためには必要不可欠です。

その多寡と研究成果にはある程度の相関関係があるでしょう。

ただ、研究費をぶち込めば、研究成果が出ると考えるのは間違っているのです。

これは相関関係を因果関係と取り違えることからくる誤りです。

研究テーマが時流に乗ったから、研究費が流れてきたというケースはだいたい失敗します。研究員やテクニシャンの数を増やしたからといって研究成果は増えません。

この単純な事実は意外と理解されません。投資額を増やしたらリターンも増えるだろうという投資というものをわかっていない人々の誤解はたちがわるいのです。

iPS細胞関連の研究は現在バブルでしょう。猫も杓子も、興味がなくてもiPSと研究計画書に書くと研究費が通りやすくなる可能性が高いでしょう。

トップダウン研究の難しさはここにあります。まず、額を決めてしまいます。政治プロセスとはそういうものなので仕方がないかもしれませんが、必要額ではなく、大風呂敷で適当な額が決まります。それにあわせて研究組織が構想されるわけです。

穫った予算は使わなければなりません。
こうして、必要のない機器、必要のない研究員が雇われます。そして、ここに、大規模化に伴う無用の混乱が生じ、組織はきしみ始めるのです。


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2013年9月29日日曜日

研究不正防止に連帯責任、補助金を一時停止も

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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130927-OYT1T01235.htm

研究費の流用や論文データの捏造ねつぞうねつぞうなどが相次いだのを受け、厚生労働省は27日、研究不正の防止策を公表した。
 研究費の補助金を受ける研究者の所属機関に対し、管理体制を抜き打ちで調査したり、不正が収まらない場合に全研究者に「連帯責任」で補助金を一時停止したりする。厚労省は指針を策定し、来年度から運用する。 厚労省は、研究者の所属機関に倫理教育の実施や、捏造防止のためのデータ保存を義務化する。研究費の管理にあたる責任者の配置も求める。管理体制を整えているかどうかを抜き打ち調査する。
 厚労省が改善指導をしても不正が続けば、事務や施設管理にかかわる経費分を削減、所属する全研究者への補助金の一時停止にも踏み切る。


なんかかなり厳しい姿勢ですね。
連帯責任って連帯している人が影響を受ける訳ですね。

でもねつ造した研究者が所属している研究機関って大学全体とかに波及するわけですよね?これって完全に常軌を逸した過剰反応だと思いますが。
研究者同士はほとんど顔見知り程度なのにも関わらず、研究費支給を停止すると。研究を止めると。

研究者のねつ造って組織レベルでおこるというよりは個々の研究室の体質なんですよね。
つまり、大学って中小企業連合みたいな。お隣の会社が何をしているかなんてほとんど知らない訳です。

こういうくだらないことを官僚が考えるたびに、研究組織は硬直化して、柔軟な研究は生まれなくなります。

官僚が支配しているアカデミア。
これが優秀な人がアカデミアから流出する一因だと思うのですが。
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2013年9月27日金曜日

派遣テクニシャンの給与水準(待遇)

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バイオ関連の派遣が近頃盛んですが、それで雇われてるテクさんの境遇はなかなかつらいものがあります。

派遣社員は本来フレキシブルな勤務体系、職場を比較的自由に選べるなどのメリットがあるはずなのだが、
実際は、雇用者のメリットばかりが重きを置かれ、被雇用者はその割を食っているのが実態です。
あんまり人材派遣について考えたことがなかったのでちょっと驚きでした。

ちょっと前に聞いた話ですが、
某研究所では現在、組織が急激に肥大したために、大量のポスドクとテクニシャンが新規に雇用されました。
人づてでそんなに大量の人員を急遽採用することはほぼ不可能なため、研究費が獲得できると、派遣会社に依頼するわけです。

当たり前の話ですが、直接雇用ではないため、派遣会社に中間マージンを抜かれた額がポスドクやテクさんに支払われるわけです。(もちろん、研究所側も割高な額を支払います。)

で、テクさんの給料がいくらかというと、2年目で月収20万円ほどだそうです。ボーナスがないので、新人社員よりも安くなってしまうそうです。ボスがちょっとダメな人らしく派遣会社に行き先を変えて欲しいと一年前から要請していたにもかかわらず、まったく無視されてしまい契約を自動継続されてしまったそうです。なすがままです。

ちなみに、大卒3年目(2年間研究経験あり)のテクニシャンが大学で雇われた場合、時給1650円ぐらい、週40時間で年収330万円(休日を計算にいれていないが。。)になるそうです。

派遣会社にとって無用のトラブルを起こす必要はないわけですね。
被雇用者側にほとんどメリットがなくて、派遣会社がこれからも繁栄するわけがないのですから、業界の人もなんとかすべきでしょうね。

ジョブセンス みたいな人材紹介サイトが研究業界でもできれば、このような継続的な搾取みたいなことはおこらないのでしょうが。
(ジョブセンスの場合、マッチングサイトなので、採用された時のみに成功報酬を雇用者がジョブセンス側に支払う形式である。ほとんど、企業側にアプローチする営業部隊を持つ必要がないため、この方式が成り立つ。派遣会社の場合、企業や研究所とのコネクションが極めて大切なため、どうしても中間搾取をし続けなければならないという側面はある。)

ただ、職種が特殊なため、是正されるには時間がかかるでしょう。
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バブルの素地ができつつある。日銀当座預金残高100兆円超える

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日銀が、金融市場に大量の資金を供給する大規模な金融緩和を行っていることで、金融機関が日銀に預けている資金、「当座預金」の残高が初めて100兆円の大台を超えました。
日銀はことし4月、金融機関が保有する国債などを買い取ることで市場に大量の資金を供給する大規模な金融緩和を導入しました。
この結果、金融機関が日銀に預けている「当座預金」の残高は26日、101兆2400億円となり、初めて100兆円の大台を超えました。
金融緩和が実施される前のことし3月末と比べると43兆円余り、率にして74%増えており、ことし末で107兆円になるとしていた日銀の見通しを3か月早く前倒しするペースです。
ただ、当座預金の残高が増える一方で、金融機関からの企業や個人への貸し出しは大幅な増加には至っていないという指摘もあります。
デフレ脱却に向けては、日銀が供給した資金が企業や個人への貸し出しにまわり経済の活性化につながるかどうかが課題となっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130926/k10014838091000.html 

日銀が国債を大量に購入し続けた結果、金融機関はじゃぶじゃぶの現金を持つことになっている。
バブルの素地が着実に形成されつつある。

金融機関はこの現金をどう運用するだろうか。その方向性によって何バブルが起きるかが決まる。


外債、外国株に向かえば、円安が加速される。

国内株に向かえば、株高

安易な貸し出しに向かえば、土地バブル (1980年代バブルの再来)

もちろん、バブルはこれまでとは別の顔をして訪れるだろう。
一見これはバブルではありませんよと。

どちらにしても、銀行は今、100兆円ものお金を運用したくてうずうずしているに違いないのだ。1%の金利差で運用できれば、1兆円の利益がでるのだから。

本当のバブルがくるのは2020年代だと思う。
バブルを経験した世代が、退職し、貸し出し部門の長がバブルを知らない世代に総入れ替えされる時期。
ブレーキ役がいなくなったら、同業者間でのチキンレースが始まると思う。
ライバル銀行だけが儲けている状態が許せなくなるから、冷静な判断なしに無謀な投資が起きる。

人間の歴史はバブルの歴史だから。
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2013年9月24日火曜日

株式市場って期待値プラスなんですよね

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株で大損したとか、
投資は危険だって言う人
多いけど、株式市場の期待値はプラスなんですよね。

シーゲルっていう株式市場を超長期で調べた人の本"株式投資第4版"にも、
株式の長期リターン(もちろん配当を含みます。)インフレ率補正後で7%ぐらいって書かれています。
株式投資第4版
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著者:ジェレミ-・J.シ-ゲル
楽天ブックスで詳細を見る

まあよく考えればそうですよね。
ほとんどの企業は毎年利益をあげており、たまに不景気の時に赤字をだすけどまた復活みたいに。
この利益の行く先は結局株主なんです。

だから、その利益分、株主は儲からないといけないわけです。

そう考えると、株で大損したとか、
投資は危険だって言う人は、
欲に目がくらんで上昇相場の最後に乗ったとか、
リテラシーゼロの行動をしてるわけですね。

↓は株式市場のリターンを対数グラフにプロットしたものです。
Stockのチャートがほぼ直線に乗って上昇していることがわかります。
つまり、長期で見ると、一定のパーセンテージで上昇しているということです。


株式投資第4版
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著者:ジェレミ-・J.シ-ゲル
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株式投資の未来
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著者:ジェレミー・J.シーゲル
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お勉強好きにサイエンスは向かない。

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研究者をキャリアパスに選ぶ人における不幸は、
単なるお勉強好きが流れで研究を選んでしまうことです。

大学院までは、単なるお勉強好きの人もなんなく進学できてしまいます。

受験を勝ち抜けばいいのですから、実はそんなに難しくはありません。
(つくづくそう思います)

しかし、研究者に求められるのはお勉強好きであることではありません。

お勉強好きな人々の問題点は、問題には必ず答えがあり、その答えにいち早くたどり着いたものの勝利であると考えている点です。

問題に必ず答えがあるという観点は幻想だと思います。
評価されることは、新しい問題にどのような切り口で迫ったかということです。
それが新しいサイエンスを切り開いているということなのです。

お勉強好きな人は必ず行き詰まります。困難な問題とニコニコしながらつきあえる人が研究者に向いていると思います。
頭脳の良さではなく、性格の問題です。

あと優秀な研究者は好奇心が旺盛です。
これははずせない点です。

自分で考える、ゼロベースで考える、これができれば完璧です。
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2013年9月23日月曜日

研究者、適当に考えてその道進むと死にますよ。

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研究者ってやっぱりやくざな道なんだな。

普通になりたいなんて言っている人には危険な道です。

ポスドクの待遇が悪いだの言っている人は考え違いをしているのです。

第一に、ポスドクはそんなに長くやるものではありません。(キリっ)
ですので、待遇について不平不満をいってもしょうがないのです。たかだか数年のポジションなんですから。次にPIにでもなれば、お金がなかったことなど忘れてしまいます。
(というか、一時的なポジションの給与についてああだこうだ言っても意味がないと思う。)

通常のポスドクは年俸300~500万ぐらいだから、決して恵まれてはいません。

でも平均的なポスドク期間が長期化している現在そう言ってられないという側面もあります。

今自分がどのような状態にあるのか冷静に判断できる人だけが研究者になるべきでしょう。

どんな点に気をつければよいでしょうか?
自分が在籍しているorする予定のラボの経済状態。
気合いだけでは研究はできません。
お金に余裕のあるラボは年俸300万円で働けとは言いません。
ラボのボスの性格、人格者を選ぶことは大切。
お金をとってこれるボスかどうか(これは技術なのです。一朝一夕には身に付きません。)。金持ちけんかせずです。何も言わなくても高待遇で迎えてくれるでしょう。

そういった状況にあるポスドクからは寡聞にも不平を聞いたことはありません。
極端なことを言うと、研究テーマより研究環境なのかもしれません。

研究テーマはそのとき一番面白そうだと思っていたものが将来的にたいしたことないことだと考え直すことは多多あります。
一方で、研究環境は数年間はかえられないだけに、シビアに考える必要があるでしょう。心が不平不満では決してよい成果はでないのだから。
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2013年9月22日日曜日

ゼロから考える。 神の数式 NHKスペシャルを見て思ったこと。

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NHKスペシャル「神の数式」を見たんだけど、
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0922/index.html

内容自体は素粒子物理学の変遷といった感じで面白かったんだけども。

一番印象に残ったのは、朝永振一郎らが丹念に研究した成果を原爆開発責任者になったオッペンハイマーに送付して、論文化への協力を頼むくだり。

オッペンハイマーは優れた理論物理学者で、当時の理論では電子が無限大のエネルギーを持っちゃうよと指摘して、朝永振一郎が解決方法を見つける。

朝永振一郎たちは戦中だったもんで欧米の科学界とは隔絶せざる得なかった。しかし、独自に最前線で研究を進めていた。
実は戦中の日本で、情報から隔絶されていたにもかかわらず、すばらしい研究成果がでた分野は結構多い。

例えば電子顕微鏡も隔絶されていた間に日本で独自にかなり進展した。

何が言いたいかというと、情報の不足というのは必ずしも科学の発展を妨げるものではないということである。

情報がないから一から(根本から)考える必要があり、その考え抜かれた土台の上に研究成果というビルディングを建築するのではるか天空に突き刺さる高さまで構築できるという側面があると思う。

現在、インターネットでいつでも海外の研究成果に容易に接続できるため、研究が安易になりがちである。
海外の研究動向を無視した方が、最終的には研究成果があがるだろう。
猿まねはごめんだ。
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2013年9月21日土曜日

サイエンスカフェ:「科学者ではない」について思うところ

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サイエンスカフェ:「科学者ではない」
最近、取材で「私たちのことを理解してくれているようですね」と複数の研究者から言われた。「科学者としての立場や思考回路を分かっている」という意味だと解釈したが、内心、「これはまずい」と感じている。
 アレルギー体質に苦しんだ根源を知りたくてサイエンスを扱う現在の科学環境部を希望、東京と大阪で勤務して11年になる。しかし学生時代、文学部哲学科社会学専攻だった私にとって、当初は取材対象者の言葉が「宇宙語」にしか聞こえなかった。科学的な内容より「理系の研究者とはなぜ、こんな考え方、表現をするのか」と理解不能な日々が続いた。だが、やがて「科学者とはこんなもの」と自分の中で折り合いをつけ、取材するようになる。そこに慢心がなかったか。
 科学記者は、科学者ではない。その他の分野でも同じことだが、「あなたの言っていることは、あなた以外の世界では通用しませんよ」と指摘することも、私たちの重要な役割だと思う。そのことを改めて肝に銘じ、今後も仕事を続けたい。【江口一】毎日jpより引用
この記者にはプロ意識がないのだろうか?
科学者は伝える事がメインの仕事ではないのだ。
極論を言えば、素人に伝わらなくてもいいのだ。
研究者が報道発表したがるのは、自己顕示欲もあるだろうが、ほぼ実績のひとつになるからに過ぎない。
しかし、実際の研究費申請で、報道されたからといってそんなに有利にはならないのだ。つまり、報道していただいてもそれほどメリットがあるというわけではない。

本当にすごい研究は専門家にも伝わらないのだから。

この記者が忘れていることは、
科学記者は伝えることについてプロであるべきであるということだ。

それにもかかわらず、科学者に「あなたの言っていることは、あなた以外の世界では通用しませんよ」と指摘することも、私たちの重要な役割だと思う。というトンデモな勘違いをしているのだ。

だいたい文学部哲学科の人間が科学部を希望するなと思う。
してもいいが、素人の取材ほど迷惑なことはない。
ということを頭にいれて取材活動をするべきでしょ。

伝える人間(新聞記者)がサイエンスについて無知でいいわけがない。研究者より幅広く論文を読むべきだし(もちろん、伝える側としての観点で)、Nature、Science、Cell誌ぐらい毎週読んでから取材に来いといつも思う。
読者と同じで素人感覚で取材に来てはだめでしょ。

そんな素人記者を真面目に相手する人がいるのでしょうか?


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2013年9月20日金曜日

Kindle 日替わりセール中毒

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Kindle日替わりセール
どんどん買ってしまう。

だって安いんだもの
面白そうなんだもの
一日で終わっちゃうから今日買わなくちゃとアマゾンの戦略にはまりたいんだもの

50~60% off
だから下手にマーケットプレイスで中古本買うよりよいことが多い。

マーケットプレイスだと最安値で1円、送料が250円
最低でも251円かかるのだ。

セール本はコレに匹敵してしまう。

加えて!!
kindle電子ブックなので決してかさばらない。
これは本質的で大問題なのだ。

適当に買って、気が向いたときに読むというスタイルができる。
出張での三時間新幹線に乗るのが苦痛でなくなった。

全部kindleにしてくれ。心から願う。
Kindle日替わりセール
以外にも
Kindle月替わりセール
ってのもあります。

最近ぽちぽち日替わりセールで買った物

↓599円でした。


↓599円でした。


↓399円でした。


↓499円でした。


安すぎて買いすぎる。。。

水なんかみたいに重いものは買っちゃうよねアマゾンで
2Lペットボトルが一本あたり94円なんだよね。
これって、そこら辺のスーパーの値段だから、
絶対にアマゾンで買った方が持ち帰りを考えたら便利なわけで、

これって送料無料だけど、
運送会社はどれくらい儲かるんだろうか?
アマゾンによる強気のダンピングがきつそう。
佐川急便はアマゾンと契約しないって言ってるところをみると
送料ずいぶんまけさせられているのだろう。

一回このあたりを調べてみると面白そうかもね。


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2013年9月18日水曜日

文科省、国立大教員1万人に年俸制検討

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文部科学省は2015年度末までに、国立大学教員約6万人のうち約1万人に年俸制導入を検討。

どうやって実現するんだろう?
この問題は退職金とのからみもあって難しいと聞いていたが。
年俸制ということは退職金制度の廃止とセットな訳で。

新規の採用は年俸制にするということだろうか?
そうだとするとちょっと間に合わない気がするが。

年俸制ってどうなんだろうか?
雇用は確保されるが昇給は成果次第ということ?
でも内部で査定するなら意味が無い気もする。

終身雇用を破壊して人材の流動化をはかろうとしている。
基本的には年俸制にすると、人件費の抑制につながるというもくろみもあるだろう。本来、年俸制と人件費の抑制は関係ないのだが、日本ではそうなる。長期にわたる交渉による既得権益が積み重なって現在の人件費額になっている側面があるため。これを一端破壊して、新たな枠組みを作ることで総額を削減することは容易である。

海外の人材を国内に呼び込みたいという表向きの理由はあるだろうが、海外人材が日本に来ないのは、給与体系の問題ではなく、閉鎖的かつ英語能力の低い現在のアカデミアの体制の問題である。

誰も言語の通じない国で研究などしたくないわな。
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テスラモーターズ 3年以内に自動走行車生産目指す

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米テスラ、3年以内の自動走行車生産目指す=CEO
イーロン・マスクはやっぱりすげぇ

三年以内だと。

技術的にはほとんど、もうできるんだろうね。

安全性とかの問題なんだろう。
人が運転するよりよっぽど安全だろうけど、
やっぱり、事故ったときに、
自分で運転していないと不満だよな〜

その辺がクリアされてくると普及は早いと思う。

なんせ、運転する必要がなくなるというのは、大幅な時間の節約になるから。
車通勤中に本とか読みたいですよね。
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バブルが来てるね

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三菱地所レジデンスは9月17日、最高価格5.42億円、最多価格帯2.7億円で、販売住戸22戸が全戸「億ション」の分譲マンション「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」(総戸数73戸)が、即日完売したと発表した。同物件は、皇居の森を南東面に望む千代田区三番町に建設。千鳥ヶ淵の池にふさわしい最高水準の住まいを実現した物件。抽選状況は、最高倍率13倍、平均倍率5.09倍。購入者の年齢は、30代が6.6%、40代が16%、50代が32%、60歳以上が43%で、居住地は千代田区、港区、渋谷区の順だった。住居の広さは72~179平方メートル。竣工は2015年3月下旬、引き渡しは同年5月下旬の予定。 朝日新聞より
バブルが来てるね。
デフレからインフレへのパラダイムシフト。
億ションでも将来的に上がると富裕層は踏んでいるから、
即日完売するわけである。
オリンピックが来ることで間違いなく東京の地価は上がる(相乗効果的であるが)。

これまで比較的好調だった小売・安定成長、労働集約産業はダメ(雇用が締まるから)。

賃金上昇により厳しくなる。
円高&デフレで苦しんできた業界
輸出企業、不動産、が復活する。

今の状況は実は、1980年代バブルが起きたときと状況がよく似ている。
プラザ合意でとんでもない円高が来て、日本が不況に見舞われた。

コレに慌てた日銀が大規模な金融緩和をおこなったのだ、その結果、資金が不動産に流れ、不動産価格が暴騰した。

上がるから買う、買うから上がる。
バブルに乗らないと、ライバル企業に負ける。
なんでもいいから融資をしなければ。
銀行の貸し出しはこのサイクルでふくれあがるのだ。

今が、バブルかって?
なんでもかんでもバブル扱いするといけない。
全然バブルの初動です今は。

アベノミクスの失敗を、直近の経済の失速ととらえてはいけない。
そんなことはたいしたことではない。

真に恐ろしいのは経済が無軌道に上昇カーブを描いて、スーパーバブルがはじけ飛んだ後のことだ。

この本バブルが何故起きたかが詳しく載ってるよ〜〜〜

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2013年9月17日火曜日

科研費の季節

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科研費の季節ですね。

まあ、こっからがんばるのも大切ですが、
結果はすでに決まっているともいえます。

科研費って結局、ここ数年の業績で決まっちゃうんですよね。

よほどまずい研究計画書を書かない限り。。。

ですので、ここから焦ってもしょうがないです。
どんなに知恵を絞って研究計画書いても、
Natureだなんだ、論文を通した人にはかないません。

実際同じ研究計画書をそのまま、二年連続で出したという強者を知っています。

彼は、一年目ダメで、二年目PNASが通ってたおかげですんなり通ってしまいました。

業績があると、計画にも信憑性がでてきます。
相乗効果で、通ってしまうんですね。

今年業績がない人は翌年のために気合いをいれて書いてみると良いのかもしれません。
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2013年9月16日月曜日

結果を出す事

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結果を出す事と
難しい事を解決することは必ずしもイコールでない。

これを認識することが
物事をうまくやるこつだ。

つまり、合理的に簡単で成果の大きい事に
取り組む事だ。

チャンスがくるまで、
待ち続けること。

簡単なことをやること。

持続する事。

結局、そういうことなのだ。
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2013年9月12日木曜日

生涯収入は投資能力で決まる

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複利の効果って恐ろしいもので、
例えば毎年26%で運用すれば、
10年で元の資金は10倍になる。
30年で1000倍になる。
100万円を30年運用すると10億円

株式の長期の平均的利回り7%(これはインフレ調整済みである)で考えても、
10年で2倍
30年で8倍である。
(これはど下手の運用でこうなるということであるから、最低ラインとも言える)

つまり、年収で一喜一憂することにはほとんど意味がないことになる。

年収というものは安定しているかもしれないが、複利の効果など全くない。

しかも、高々数百万円上がっただけで責任が倍増したりもする。
合理的に生きるとすると、これでは割が合わない訳である。(合理的に生きない自由もあるが)

つまり、投資能力を磨く事が、生涯収入という観点では最も重要だよね。

過去記事: 投資で莫大な財を築いた東大教授 → 本多静六
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2013年9月9日月曜日

大学の存在意義

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大学の存在意義は今失われようとしている。

現在、最大の知はWebにある。
スタンフォード大学などは、
内部の授業をWeb上にアップしている。
例えばこれ
http://www.class-central.com/

コレを見れば、もう、大学での座学の必要はないだろう。

必要なものはそういった情報へアクセスする英語力だけである。

やる気とインターネット接続環境があれば、誰でも最高の教材にアクセスできてしまうのだ。

今はまだ、発展途上国のネット環境は良くないだろうが、こういった問題は技術の発展によってあっという間に改善されるだろう。

我々はわずかの授業料で既に英会話を発展途上国であるフィリピンの人たちから学ぶ事ができる。例えばレアジョブ だ。

つまり、スカイプでばしばし会話するぐらいのネット環境は世界中に広がっている。

インターネットにより世界最高の授業を簡単に受けられるのだ。

昔、ファインマン物理学 の講義録を読んで、なんて分かりやすいんだと感動した体験が、本を買う事もなく誰でも容易に手に入るのだ。
ファインマンは確かに天才で情熱的に講義をした。
コレを誰かに伝えたいと講義録すら出版した。
しかし、これを手に入れる事ができる人々は、そうは言っても限られていた訳である。

このことは常に意識していく必要があるだろう。
変化は知らぬ間に起きている。
経済格差が教育格差を生む時代は終わったのかもしれない。
途上国出身の研究者がノーベル賞を取る時代が近づいているのだろう。

もちろん、現在の研究は高額設備・環境が必要だから、所属研究機関は先進国にあるという状況は当分続くであろうが。
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2013年9月3日火曜日

池谷裕二ってセルフブランディングの天才ですね。

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池谷さんの講演を聞いたんですが。
めちゃくちゃうまいですね。

うまいという表現が適切で、内容が頭の中にストンと落ちるわけです。

何冊か彼の本も読みましたが、
池谷さんは脳科学というのをおもいきって切ることができるんですね。
普通の研究者は躊躇してしまう断言をわりと簡単にするんです。
ある意味、今の段階でわかるわけないので、自分の思いを語りますとさっさと諦めちゃっているわけです。
でもコレが話を痛快にしているのだと思います。

多くの人が批判されるのを恐れて慎重なものいいをする一方で
大胆かつ繊細な話し方が受けているのでしょう。

何かに取り憑かれているような上昇志向の強さがちょっとアレですが、間違いなくサイエンスの話し手としては超一流です。

経歴も超勉強家のところも上昇志向の現れだと思いますが、
セルフブランディングの天才ですね。

最初の方の著作ですね。
勉強法を表面にして脳科学の知見を裏面にした
ミーハーな本です。


糸井重里さんとの対談
うまいんですよね糸井さんが
話を広げていくのが。
好奇心の強い人は話がうまい!


続々続編


最新作?
ちょっとあっちな感じがおもしろい


まじめな感じ

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2013年9月2日月曜日

生命科学研究の本質的な難しさ

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生命の進化って
どっちでもいい時、
なんとなくこっちに決まったというようなことが頻発している。

これが生命科学研究の難しさだ。

Aという分子が何となくBという分子と相互作用してみた。
その結果、新しくこんな機能が生まれた。
自然界ではそんなことが日常茶飯事に起きている。
相互作用があるから機能があるとは限らない。
機能のない相互作用を人間がアーチファクトと呼んでみる。
ホントは進化の途上かもしれないのにね。

だから、人間が頭でこうじゃないかと考えて実験してみても、
ほとんど間違えることになる。

粘り強く、半ば網羅的に調べるしかないのかもしれない。

たまに、自分はこう思って、こうしたら、うまくいったという研究者がいるかもしれない。
しかも二度三度とうまくいっていると。

でもこれは確率的に別にあり得ないことではなく、ホントにたまたま、
うまくいったよと報告しているに違いないかもしれないが。

ただ、間違えてはいけないことは、だからといってデタラメでいい加減な仮説、実験でいいと言うことではない。当たる確率を引き下げる方法は無限とある。

こんな話がある
アマチュアのテニスプレーヤー同士では実力差がはっきり出る。うまい方が勝つのだ。
プロのテニスプレーヤー同士の戦いでは違う。ミスをした方が負ける。
敗者のゲームなのだ。
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2013年8月31日土曜日

ローリスク・ハイリターンを狙え

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タイトルどおりだけど

みんなノーリスク・ハイリターンを狙おうとしすぎなんだよね。

ノーリスクは良くてもローリターンなんだよ。

つまり、期待値の問題なんだ。
うまくやってる人はこれがよくわかっていて、
ローリスク・ハイリターンの案件が来るまでじっと待ってるんだ。
リスクはちゃんと取る。

そんなチャンスが来たら飛びついてものにしてしまうんだ。

うまく行ってない人はリスクを極度に避けすぎ何だと思う。
ノーリスクってことはありえないから。
リターンの大きいチャンスが来ても飛びついていけない。
あれはこうだから危ない。
なんてことを言っていつまでたっても動けないんだ。



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REXカード

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クレジットカード何がいいかなと
いろいろググってたら
いいのを見つけたよ。

いままで楽天カードを使ってたんだけど

価格コムのクレジットカード
REXカード 還元率1.75%
が請求時値引きできる

ポイントで何かの景品に交換ではなく
Jデポというものにして請求から差し引くと

付帯保険
ネットあんしんサービス
カード盗難保険

選べる保険
ショッピングプロテクション
or
国内旅行傷害保険&海外旅行傷害保険

どちらか一方が選べる

年会費(2625円)
初年度無料
50万円以上使えば次年度無料
まあ使ってれば無料というわけですね。

かなりいけてますね。

なんか価格コムはどんどんいいサービスをだしますね。
 



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2013年8月30日金曜日

Nature 誌に”人の脳ができたって!?”という論文が載っている。

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Nature Article に載った論文
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature12517.html

2012年12月に論文が投稿されて、
2013年8月に掲載が決定されている。
九ヶ月かかっている。
相当レビュアーともめにもめたことが想像される。
そらそうだろうな、こんなグロテスクな4 mmの塊、俺は脳とは認めんぞ。と言いたくなる見た目。

人の皮膚の細胞からiPS細胞を経由して作られた神経幹細胞を元に10ヶ月培養されてやっとできたとのこと。
まあ層構造とかができてるから、意外と自己組織化能は高いんだとちょっと感心したけども。

Natureかね?
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シリアに軍事介入するのは難しくなりました。

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シリア情勢調べてるけど、
アメリカ軍事介入しないかもね。
ミサイルさえ撃ち込まないって意味です。

まず、イギリスの議会が軍事介入を認めなかった。
その結果、アメリカは単独で介入しなければならなくなっている。
アメリカ国民の支持も弱い。

問題は、振り上げた拳をどう下ろすか。

国連査察団が化学兵器はありませんでした。とか言うと、大義名分なくなっちゃうから小浜もやめざるを得ない。

どうなるでしょうか?
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2013年8月29日木曜日

英語を身につけるならアメリカのTVドラマを見まくるといいよ

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外国人研究者が高速でしゃべってる時全くついていけませんよね。
これを克服するには海外で長期間滞在するしかないのでしょうか?

実は、楽しく日本でできるようになります。

アメリカのTVドラマを見まくるのです。

第一段階としてまず普通に日本語で見ます。
内容を押さえたら、音声・英語で字幕を英語にして見ます。

内容がわかっているので結構わかります。
慣れてきたら、日本語で見る段階を省略したらどんどんドラマを楽しめます。
これをドラマの全シーズンにわったってやると結構英語が聞こえてきます。

英語字幕も超高速なので速読もできるようになります。
それと同時に会話について行けるようになります。
速読ができないと高速会話について行くことはできません。
音声だけちゃんと聞き取れても、マシンガントークについていくためには英語の高速処理が絶対に必要です。

ドラマ自体も面白いのが多いし。
ちょっと紹介してみると・・・・

コメディドラマで有名なフレンズ。
シチュエーションドラマみたいな感じなので英語が聞き取りやすくて勉強に最適です。



アリー my Loveは法廷ものですが、おもしろいです。
法廷物なのでめちゃめちゃ早いのでついてくのは大変ですが。


人間関係がわかるまでは、ちょっと戸惑いますが、はまります。
アメリカで大ヒットしたドラマです。


「24」は超有名ですね。
おもしろさ、はまり度では、これ以降24を上回る作品はないですね。
いったん見だすとやめられないので、時間のないときはやめときましょう。


アメリカのTVドラマ

色々おすすめのドラマはありますが、
hulu ってのが最近あるから
これだと月980円でアメリカドラマが見放題だからコストパフォーマンスいいかも。DVDだとスペースとるし。
でもいい時代になりましたね。高いDVDを買う必要も、借りる必要もなくなるなんて、なんでもオンラインでできちゃいますね。


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2013年8月28日水曜日

論文書いたり、書類書いたり、雑用がはかどるBGM youtubeまとめ

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数式とおつきあいするなら
これ
湯川博士の気分で論文書くで〜〜!



研究に行き詰まりを感じたら、、、


特段ジブリが好きという訳ではないですが結構いい音楽多いですよね。
ジブリオーケストラ メドレー
聞き覚えのあるものがちらほら



第二弾 これを聞き終わるまでに40分
書類をかたづけちゃいましょう。


ピーナッツよりチャーリーブラウンのテーマです。

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アメリカはシリアに軍事介入するかな?

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シリア情勢が混沌としてきました。
化学兵器を使ったとなれば国際的なコンセンサスとしては許されなくなります。

でもアメリカが本格的な軍事介入するかどうかというと、疑問です。

というのも、今回の件でのシリア介入に賛成のアメリカ国民はたった9%しかいません。
イラク戦争(03年)の開戦当時の支持率は76%、アフガニスタン紛争(01年)の支持率は90%だった。

これほど不人気な軍事行動をオバマは出来ないと思います。
(週末にミサイルを打つでしょうが、地上戦はやらないでしょう)

またほとんど、アメリカにとってメリットがありません。
スエズ運河が封鎖されるなど実質的な不利が生じない限りこの問題は放置されると思う。

池内さんのはアラブを理解するのに役立ちます。わかりやすいです。

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2013年8月26日月曜日

ダメなやつはダメだ。by 宮崎駿

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サイエンスでもそうなんだ。
ダメなやつはダメだ。
自分がそうかもしれない。
才能なんてないかもしれない。

そういう覚悟がないと生きていけない。
人生ってそんな風に厳しいものなんだと思う。

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WDBホールディングスを調べてみた。

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研究職の派遣が気になるのでWDBホールディングスの裏側をデータから探ってみた。
WDBホールディングスは研究職派遣の最大手

WDBホールディングスの株価推移

平成25年3月期 決算書より
売上高 243億円
売上原価 184億円

184/243 = 0.75 =>75%
人材派遣業だから、売上は各企業から派遣会社に払われるお金、売上原価は給与として派遣社員に支払われる額(社会保険料も込みです)。
25%が中抜きとしてWDBの利益になっているということです。

まあこれ自体は人材派遣会社なので普通かもしれません。

でもこれで働く研究職の人は大変ですね。

2010年にリーマンショックのあおりをうけていったん業績が落ち込んでるけど、見事に底から復活してる。
時代の要請と見事にマッチしたということですね。
理学系研究職売上高が186億円
仮に一人当たり500万円として3000人ぐらい派遣してる。
(500万円仮定だと社会保険込みの年収で375万円、月30万円ぐらい。これだけで食べていくのは大変だね)




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専門家って何にもわかっていませんよ。原発問題を横目に見ながら

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アカデミアに長くいると、
専門家とか権威とかってたいしたことないんだとわかる。

これは知性の問題であって、知識量の問題ではないのだ。
よく知っていることと(知識量が豊富)、未知の事象に対して直感的に問題点を見極める知性とは別である。

アカデミアには知識はまあまああるけど、未知の事象に対応不能な方がたくさんいる。
むしろ専門性という殻の中で暮らすことができるだけ、世間一般よりこの傾向は強い。

例えば、ビジネスの世界では稼げなければ、どんなに強弁しようが、全く意味を持たない。
しかし、アカデミアではその研究が重箱の隅をつつくようなさもしいものであっても、放置される。

そういった研究者は研究費はとれないが、淘汰されることはない。淘汰圧が極めて小さい世界がアカデミアなのである。

だから、もうオワコンな研究分野が永続し、そこで教授になった人々は安泰かつ元気に今日もつまらぬ研究を繰り広げるのである。

原子力分野はそんなオワコンの学問分野であり、御用学者となる。
彼らはメルトダウンは絶対に起きていないとTVで言っていた時に、原子炉は崩落していたのである。

原子力などというオワコンかつ風通しの最悪の分野に優秀な人たちは向かわない。自由な議論など許されず、国策を擁護する意見しか通らない。10年前に原子力を専攻しようと思った学生は保守的に安泰な分野だと考えてそれを選んだのだろう。

つまり、原子力分野を専攻している人たちは想像力の欠けた知性の乏しい人々であったわけである。

専門家など信じる必要はない。必要な情報を自分で正確に判断した方が何倍も正しい結論を導ける。



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2013年8月23日金曜日

研究者のコモディティ化

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コモディティって代替可能などこでも手に入る物って意味ですが・
研究者も近い将来そうなるだろうと思っています。

今仕切りに言われている格差社会、非正規雇用者の増大、2極化、これらは今の社会をどんどん変えています。

つまり、特別に何もできない人たちの価値がどんどん下がる。極端にいうと年収100万円の人々がたくさん生まれてくるということです。(かたや1億円プレーヤーも生まれる)
個人資産を並べるときれいにべき分布に従うとか。

同じ事が研究者業界にも起きるでしょう(もう起きていますがヨリ明確に成という意味です)。

一つ目の変化として、研究者派遣業が儲かっている。WDBという研究者派遣業をしている会社がありますが、これが右肩上がりの成長を遂げています。これは研究者が中間マージンをとられて派遣される立場になっているということです。

二つ目の変化として、国境がなくなりつつあるという点。日本という国は日本語という超難解言語に守られて、研究業界の鎖国に成功してきましたが、グローバル化について行けないものには死を。という論理でどんどん英語化が行われています(例えば辺境の地にあるOIST)。
つまり、こちらから開国をしてしまったがため次の10年というスパンでは中国人やインド人が安い給与でポスドクに来るということは現実化するでしょう。

こんな感じでポスドクの地位の低下は止まらないでしょう。

もちろんこの流れは止めることはできません。
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勝ち続ける意志力

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ゲーマーの人ってほんとに優秀だと感じる。
 研究心&探究心が並外れていて、世事を完全に捨てて没頭している。
ちょっと前の本ですが梅原さんの

勝ち続ける意志力これを読むと勝負師とはどんな存在なのかを教えてくれる。

それにしてもゲーマーって株とか起業とか研究とかやり始めたら強いんだろうな。
結局、現実世界のことや経済って巨大なオンラインゲームでしょうがと。

サイエンスも同様です。
強い探求心のない者は、すぐにダメになります。




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2013年8月18日日曜日

PNASは個人的には嬉しいがラボは救われない

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PNASって論文出ると個人的には嬉しいんですが、
Natureとかじゃないとラボは救われないんですよね。
PNASだと予算がとれないorz

コレ現在の研究費配分状況の欠点なんですね。

Natureにでた研究って、その背後に膨大な過去の研究が控えているんです。
つまり、Nature論文って最終局面の刈り取り成果なんです。
そのNature論文を持っているかどうかで研究費の配分が決定づけられてしまうのです。

もちろん、Natureホルダーは研究者として優秀でしょうし、いつかまた成果を出すでしょう。
しかし、研究費によってブーストアップすべきはPNASとかに論文を出した研究者なんでしょう。PNASにでる論文は最終段階を証明しきれていないことが多くてNatureはちょっとなという論文が掲載されているからです。

つまりもうちょいがんばればNatureに掲載される可能性が高いからです。
そういう研究者を応援してほしいものですね。
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チャンスは落ちているもの拾う物

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よく誤解されていることだが、
チャンスは特別な情報をもった、もしくは特別な修行をした人だけが得る事ができるものであると、まったくそんな事は無い。

(コレと似た話では、国際情勢の正確な把握は重要な機密情報を得るかどうかにかかっていると考えられていること。だから、優秀なスパイによりその機密情報を得る事が肝心であると。実際にはそこらにあるニュースソースをきちんと精査しそこから読み取ることの方が重要である。というのも機密情報であればあるほど、ソースの信頼性は揺らぎ、時に騙される覚悟をしなければならない。公開情報を組み合わせていくことで何が真実であるか浮かび上がっていく。)

チャンスもそこら中に落ちており、鋭い感性によってそれらを拾い集めることが重要なのである。
決して、学歴が高いとか、重要な情報を知っているとかは全く関係ない。
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2013年8月16日金曜日

運やツキ、スプーン一杯のリスク

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本来、人間はリスク回避的である。

これは、本能に基づいたものであると思う。

学生の頃、科学者の世界はそうじゃないと思っていた。
実際は驚くほどリスク回避的な人間の集まりである。

リスクを完全に回避して大きな成果が得られると思っているのだろうか?ほとんど不可能だろう。たいていの場合何も起きない。

チャンスはリスクを取ったものにのみ与えられるのだ。
運というものはそれを掴もうとするものに訪れるものである。

運やツキといったことは非科学的でスピリチュアルなとらえ方しかされないが、もっと科学的に検証されても良いと思う。

何でも非科学的だといって排除してしまうのは良くないと思う。体系化されて科学的に説明できることはサイエンスとしても終わっている領域なのだから。
(統計的に棄却されるデータに真実が潜んでいることはよくあることである。その小さな変化や差異に気づくことが運を掴むことである。)

比較的、ちゃんと書かれた運やツキについての本
運とつきあう
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著者:マックス・ギュンター
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2013年7月30日火曜日

英語で話すのが億劫な研究者が英語を習得するには

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英語を習得するには色々レベルはあるけど

すらすらと話すぐらいなら、次の2ステップでできるようになる。

瞬間英作文をやる。
あなどるなかれ、英会話は反射神経なので、思いついたことぱっと英語にできるかどうかです。それを身につけるのにとても良い練習方法です。
非常に簡単な英作文を瞬間的に大量に行うことで、英文法の運用能力が格段にアップします。
英語は基礎基本が固まると驚くほど上達します。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
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著者:森沢洋介
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る
オンライン英会話レアジョブ でフィリピン人と英語で会話。
瞬間英作文で培った瞬発力を実践で試すことができます。
フィリピン人というけど英語の発音はきれいそのもの。
(たまによくわからん人もいるけど、海外での学会とかではインド人や中国人ともコミュニケーションをとらないといけないわけで)
コストパフォーマンスはめちゃくちゃいいので、とにかくやってみたらいいと思う。1回30分30日で5000円。毎日まめにできるなら一日169円。価格破壊だね。
最初始めた時はちょっと緊張したけどすぐに慣れる。
自分が言えなかった事等、ちょっと復習するだけで効果倍増。
(自分がどういうことが表現できないのかが明らかになるので、そこを集中的に埋めていくのが良い。スカイプ中に言えなかった事をノートに書き留めておいて(日本語で)、あとで適切な文を調べるor 作文する。そしてコレを覚える。)
フィリピンってアメリカ企業のコールセンターの集積地にもなってるくらい。
欧米の企業にインドだと同じ英語圏だけど訛りがきつくてだめなんでしょうけど、フィリピンならOKってかんがえられてるのでしょう。

オンライン英会話レアジョブ
小難しいこと考えずにこれをやるだけで結構ぺらぺらしゃべれますよ。


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2013年7月29日月曜日

民主党が1000億に減らしちまった最先端研究開発支援プログラム、自民党が2700億円で復活させる。

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なんかすごいことになりそうですね。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20130728/169853/

麻生さんがリーマンショックのときに2700億円つけたプログラムですが、民主党の事業仕分けで1000億円に減らされてしまったやつです。

この度再び、2700億円のばらまきをまたやるそうです。

有名研究者が莫大な研究費を獲得。

他の弱小研究者しぬ。

ますます有名研究者栄える。

じゃあなんとしても有名研究者にならねば。

世の中捏造だらけ。

こういうのが捏造の温床だと思うのですが。

研究予算は1億超えると研究成果にたいする効果が劇的に悪くなるって知ってるのかな官僚さんは。

わたしはこういうのには反対です。
お金は持ちすぎると考えなくなります。
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2013年7月27日土曜日

研究へのモチベーションの維持

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研究者にとってモチベーションの維持はかなり深刻な問題だ。
周りはそれを失った人ばかり、真剣に研究に取り組んでる人などいない。

多かれ少なかれ、日本の大学、研究所で働いている研究者はモチベーションを失っている。もしくは純粋な研究へのモチベーションではなく、生き残るためにどうするかに頭が向いている。

なんとなく研究していてうまく行くほど甘い世界ではないので、やるとなったら極度の集中が必要である。

学生の間はいいであろう。なんとかこのモチベーションは続く。しかし、ポスドクになったとたん、純粋なモチベーションはどうやったらポストが取れるかという事に変質してしまう。

そして、准教授ぐらいになると完全にモチベーションを失うひととそうでない人に分かれる。
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2013年7月25日木曜日

東京大学 加藤茂明のねつ造を遠回しに隠蔽

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朝日新聞の朝刊一面に東京大学分子生物学研究所の加藤茂明元教授がねつ造をしていて、43報におよぶ論文を撤回と報道しておりました。これ1年半前のネタなんですよね。いまごろやっと調査委員会が調査を終エかけているので、スクープのように報道しております。もし、2000報ねつ造していたら、単純計算して調査結果は75年後に発表されて、やっと断罪されるのであろうか?
(こういう時に大学は「きちっと調査をした後、発表いたします」というでしょう。だけど3報捏造しているのも40報捏造しているのも、同じだと思う。すでに出来心ではない。)

まあくだらない疑問はおいておいて、
実は深刻な問題は、東京大学が問題の本質を隠蔽していることにあると思う。
東京大学の調査委員会は加藤茂明のねつ造に対する直接の関与を否定しているのである。ポスドクや学生が図をねつ造し、加藤茂明は気づかずにその図を採用して論文を投稿していたとのことらしい。43報もの論文を多数の部下の様々なねつ造に気づかなかったとしたら、そうとうのおばかさんである。

百歩譲って、うすうすは気づいていたというのが本当だろう。

委員会はそれすら指摘できない腰抜けどもであり、はっきり言って何かを隠蔽したいのだろう。
長年にわたり、巨額の研究費が加藤茂明にはわたっており、国庫への返還がこれからの問題になるだろう。その時に、加藤茂明東京大学教授の直接の関与を否定しておきたいのだろう。そうする事によって、東京大学としては、学生やポスドクなどの暴走によってこのねつ造問題が起きたのであり、我々はそれをコントロールするすべを持ちえなかったといいたいのであろう。

また、加藤茂明にとっては、辞職が認められることによって退職金が保証された訳であるから、悪くない話である。研究というバックグラウンドを失った研究者はつぶしがきかないのだから。

という意味でも懲戒解雇になるのかどうかが、今後の焦点である。ならないとしたら東大が進んで隠蔽に動いているといえるだろう。




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2013年6月23日日曜日

東大教授 本多静六

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”いまここに、長い過去をかえりみて、世の中には、あまりに多く虚偽と欺瞞と御体裁が充ち満ちているのに驚かされる。私とてもまたその世界に生きてきた偽善生活者の一人で、いまさらながら慚愧の感が深い。しかし、人間も八十五年の甲羅を経たとなると、そうそううそいつわりの世の中に同調ばかりしていられない。偽善ないし偽悪の面をかなぐりすてて、真実をかたり、「本当のハナシ」を話さなければならない。これが世のため、人のためでもあり、またわれわれ老人相応の役目でもあると考える。”

本多静六って知ってますか?
山林学を専門とする東大教授で、貯蓄と投資でほぼゼロから大富豪(資産数十億円)になり、最後には資金のほとんどを寄付した、その筋では伝説の人です。
投資を学びたかったらまずこの本を読んでみるのがいいかもしれません。

研究者や科学者って資産運用は得意なはずです。
合理的な人間は資産を増やせます。

私の財産告白
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著者:本多静六
価格:500円(税込、送料込)
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2013年5月31日金曜日

科学者と経済

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科学者は象牙の塔にこもってシコシコと自分の世界で研究している。
というのは典型的なイメージでしょう。

でも実は、世界の政治経済状態は非常に大きな影響を研究業界に与えるのです。

例えば、ネイチャーなどでもたまに特集されていますが、ブッシュ政権の時に基礎研究業界が軽視され大幅な研究費の削減が迫られました。(これはイラク戦争によって財源が厳しくなったことが原因です。)

日本でも、事業仕分けなどがありました。(これはパフォーマンスであって政策的には全く意味はありませんでした。逆に蓮舫さんに取り上げられたスパコンなどは焼け太りしました。)

また、政策のみならず経済状態はより大きな影響を与えます。リーマンショック後には大きな補正予算が世界中で組まれたため、研究業界は軽くバブルでした。大型装置が飛ぶように売れた事でしょう。

中長期では、不景気は国の財政状態を蝕むため、シンガポールなどでは、基礎研究を重視する姿勢は全く見られなくなり、当初とは全く異なる方向に進んでしまいました。

このように経済知識はこれからの科学者にとっては重要なリテラシーになると思います。



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2013年5月24日金曜日

学振 DC/PDってなんなんだろうね?

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学振 DC/PDをとれると研究者としてやっていけるんじゃなかろうかと希望に満ちた気持ちになるもんです。

でもよくよく考えると変な身分なのです。
これは雇用関係ではないのです。
はっきり学術振興会がそううたっています。

雇用関係はないのですから健康保険や年金、その他諸々については知りませんということです。
実際、PDのひとは自分でそれらを払っています。
それで、月36万円ぐらいだから、必ずしもいいとはいえない。

まあでも、逆手に取ると、雇用関係がないのですから、一日中遊んでいてもいいわけです。

まあ学振とって遊んでいるヒトを見たことはありませんが。
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2013年5月22日水曜日

アメリカ国債の長期金利推移

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アメリカ国債の長期金利は1980年代の16%を頂点として、ずっと下がりっぱなしである。


第二次世界大戦時に2%まで金利が下がっているがこれは政府債務が膨大だっため、金利負担を抑えるためだったと。これは現在の状況と通じる。現在、日本、アメリカ、欧州と膨大な債務に苦しんでいるため、その解消のために金利を抑えているわけである。債務の圧縮にはインフレを起こす必要があるので、これから起こることはインフレで間違いないでしょう。
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