2013年7月25日木曜日

東京大学 加藤茂明のねつ造を遠回しに隠蔽

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朝日新聞の朝刊一面に東京大学分子生物学研究所の加藤茂明元教授がねつ造をしていて、43報におよぶ論文を撤回と報道しておりました。これ1年半前のネタなんですよね。いまごろやっと調査委員会が調査を終エかけているので、スクープのように報道しております。もし、2000報ねつ造していたら、単純計算して調査結果は75年後に発表されて、やっと断罪されるのであろうか?
(こういう時に大学は「きちっと調査をした後、発表いたします」というでしょう。だけど3報捏造しているのも40報捏造しているのも、同じだと思う。すでに出来心ではない。)

まあくだらない疑問はおいておいて、
実は深刻な問題は、東京大学が問題の本質を隠蔽していることにあると思う。
東京大学の調査委員会は加藤茂明のねつ造に対する直接の関与を否定しているのである。ポスドクや学生が図をねつ造し、加藤茂明は気づかずにその図を採用して論文を投稿していたとのことらしい。43報もの論文を多数の部下の様々なねつ造に気づかなかったとしたら、そうとうのおばかさんである。

百歩譲って、うすうすは気づいていたというのが本当だろう。

委員会はそれすら指摘できない腰抜けどもであり、はっきり言って何かを隠蔽したいのだろう。
長年にわたり、巨額の研究費が加藤茂明にはわたっており、国庫への返還がこれからの問題になるだろう。その時に、加藤茂明東京大学教授の直接の関与を否定しておきたいのだろう。そうする事によって、東京大学としては、学生やポスドクなどの暴走によってこのねつ造問題が起きたのであり、我々はそれをコントロールするすべを持ちえなかったといいたいのであろう。

また、加藤茂明にとっては、辞職が認められることによって退職金が保証された訳であるから、悪くない話である。研究というバックグラウンドを失った研究者はつぶしがきかないのだから。

という意味でも懲戒解雇になるのかどうかが、今後の焦点である。ならないとしたら東大が進んで隠蔽に動いているといえるだろう。




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