2014年4月6日日曜日

ストーリーに固執しすぎる研究者

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生命科学分野ではストーリーに固執しすぎる研究者が多くいます。

私はストーリーなど人を説得するためのものに過ぎないと思っていて
実はそれほど重要だとは考えていません。


それよりも、ストーリーを重視しすぎることにより、本質を見逃す
ことを恐れます。

人間の浅知恵で考えたようなストーリーは後々間違いであると明らかになります。

ストーリーに固執する研究者は非常に危険で、
それに合うようにデータをなんでもそのように解釈する傾向があります。
ストーリーに沿わないデータがあっても無かったことにしようとします。
これは人格の問題なのかもしれませんが、強烈なバイアスを持つ研究者を何人も見てきました。もちろん長期でみるとそういった人々は淘汰されていきますが。
ただしこういった研究者が捏造に手を染め出すと事態は危機的になります。
ストーリーがあるため、非常にもっともらしく聞こえるからです。

小保方・バカンティもこのストーリーに固執しすぎて柔軟性を失った典型的な駄目研究者でしょう。
しかも、おそらく彼らはほとんど実験をしていないと思われます。
3年で2冊の実験ノートってNature論文での実験量からいってありえません。
ただひたすら、自分たちの主張をまくしたてるだけのたちの悪い人々だと思います。

小保方さんにいたっては、それでも”STAP細胞があることを信じる”と言っているそうです。しかし、立証責任は論文執筆者にあるわけで、その研究を信じる信じないを本人が言ってしまう時点でチャンチャラおかしい話です。
(Nature論文でSTAP現象を立証した訳ですから、信じるという問題ではない。)

笹井さんも、今回完全にストーリーにはまってしまった訳です。途中から完全に冷静さを失っているように思います。(それとも確信犯か?)

妄想研究者らによって日本の科学への信頼は破壊されようとしています。

理研のトップがバフェットならどんなマネジメントをするだろうか?

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