2014年5月1日木曜日

最近のボット対策についていけてない→裏にAI(人工知能)の急速な進化があった

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GoogleとかYahooとかのアカウント作成時に出てくるボット対策に最近、ついていけないと感じております。
下のキャプチャ画像はGoogleアカウントを作成するときにロボットでないことを証明するために入力を要求される例です。


画像の数字が何かを入力しなければなりません。右の数字の並びは読めますが、左の画像はお手上げでした(特に下のもの)。

この強烈なボット対策、他のサービスの登録時でも難度が急激に上がっています。
人間様にも読めないぞと。

なんでこんなことになっているのかと最近ちょっと調べていたのですが。
AI(人工知能)技術の急速な原因みたいですね。

特にDeep Learning という手法。
簡単に言うと、人間の神経回路を模したニューラルネットワークと呼ばれるアルゴリズムで学習させたコンピュータはこういった数字程度だと認識できる。

実は2012年に1000万枚の猫の画像をコンピュータに教えこんだら、コンピュータが”猫の概念”を獲得したそうな。


これがその"猫の概念"。
http://www.nytimes.com/2012/06/26/technology/in-a-big-network-of-computers-evidence-of-machine-learning.html?pagewanted=all&_r=0

猫に比べれば数字は簡単で、Googleはストリートビューで出てくる番地などを画像認識で取得しているらしい。こうして集めた番地と地図を合わせることで整合性を確保している。ボット対策の画像はその実際のストリート(番地)の番号などである。

ということは、Google自体にはこのボット対策を打ち破る技術はすでにある。
ではこのアルゴリズムを適用すればだれでもボット対策を打ち破ることができるのではないかと思う。というか思った。

しかし、それを実現しようとすると、1000万枚近い様々な画像をコンピュータに覚えさせ学習させなければならない。門外不出とすべきなのはアルゴリズムではなく、神経回路そのものである。つまり、アルゴリズムで作成されるものはブラックボックス化されており、その詳細は複雑すぎて、誰も追跡できないのである。ここにAIの不気味さがある。(→ターミネーターみたいな世界が訪れるのかも)

だから簡単には真似することは難しい。アルゴリズム+膨大な画像データ+それを処理する計算リソース+膨大なパラメータ(これが案外むずかしいと思う)のすべてが揃わないと再現することは難しいだろう。

といいつつも、ボット対策の命運はじきに尽きるだろう。その時は結局コールセンターに電話することになるのだろうか?

↓この本結構面白い。

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