2014年5月28日水曜日

准教授だって安心できない

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いまの日本の大学では、特にレベルの高めのところでは、
准教授になったって、終身(テニュア)が保証されていないのです。



一応、准教授にもなりますと形式的には、大学は任期無しの契約をしますので、法律上、任期切れにより職を失うことはありません。しかし、仕えていた教授が退官すると悲惨な事態が生じます。

日本の大学のシステムは講座制とよばれるものが主流で、教授の研究室にそれを補佐する形で准教授、助教が配されることになっています。

悲惨なのは教授が退官したあとに残される准教授や助教などに行く宛がなかった場合です。助教の場合、今の日本では5年任期が主流になっているようで、教授退官後はさっさと職を見つける必要があります。死活問題なわけですが、そういう制度なので、あまり誰も何もいいません。

しかし、建前上職が保証されている准教授は、契約更新がなされないことはありませんが、暗に大きな圧力がかかってきます。
よくある圧力としては、研究室が非常に小さいものしか与えられず、座敷牢のような感じで閉じ込められます。これは研究科としては、准教授のポストも空けて、新規の教授が来やすいように環境を整えておくことが求められるからでもありますが。

もちろん物事には良い面と悪い面があり、このような追い出し作戦により、新たに選抜された教授は自分の考える研究に最適な人材を准教授として他所から呼べるという点があります。

というわけで、簡単にいうと世の中、世知辛くなったよね〜。というわけです。
こんなに競争が激化しているわりに、あんまり生産性はあがっていないというのはまた別の話です。
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