2015年3月28日土曜日

日本学生支援機構の理事長がすごい

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150325/279151/?rt=nocnt
日経BPにのってた記事

「“札付き”だった支店長の勇断」
  http://chichi-ningenryoku.com/?p=1225
の記事も必読

日本学生支援機構の理事長がすごい。
遠藤勝浩さんは元日銀マンだそうで、阪神大震災時も無双の活躍をしたそう。
大胆さと本質を見抜く目、そして行動力はまさに傑物。日銀のような官僚組織にもこんな人がいるんだと正直おどろいた。

話をもどすと、
日本学生支援機構は奨学金という名の学生ローンを貸し付ける公的団体だけど、
2016年度より、"大学別の延滞率を公表する"という。

この施策はかなり強烈だと思う(実際インタビューでも書かれてるけど)。

大学院に行っている人は特に借りてる人が多いと思う。
数百万借りて20年ぐらいで月々1万〜2万円返すという感じだろうか。
(大学院だと、第一種とよばれる無利子奨学金でも割と借りれる。給付ではないので実態は学生ローン。)

卒業後、ちゃんと職につけた人はそれぐらいは返すと思う。
だから延滞率が示すのは、その大学・大学院を出てどれだけまともに稼げるかということ。
大学院でるとやばいよという実態も如実にさらされることになるかも。(逆に、大学院博士課程でても、案外延滞率低いやん、博士卒って結構稼げてるやん!ということになるかも。実態って案外見えないもんですから)

最も影響を受けるのは、滑り止め大学達でしょう。あそこに行っても食えないぞと。

でも、個人的予想では、案外国公立大学が延滞率高いんじゃないかと思う。
(食いっぱぐれてる連中多いだろ)
私立の大学ってすでに淘汰圧がかかっているので、職業訓練をしているところも多い。
国公立の中には、いい加減な授業と試験が繰り広げられてる大学も多いし。

どっちにしても、そういう数値を公表するということに目をつけるのはすごい。
あんまり抵抗勢力がわくこともなく、かつ効果は絶大。ほとんどの大学はこの施策の威力にまだ気づいていないみたい(理事長がほとんど問い合わせがないと言っている)。

長期的には、大学間の競争で、間違いなく延滞率は下がる方向になるだろうから日本学生支援機構はハッピー
しかも、モラトリアムとして存在してる日本の大学に喝を与えるんだろう。

大学行く意味ってあんまりないもんね、
スタンフォード大学の授業が無料で公開されてる今の時代。



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